ホーム > 社長ブログ > 「メンバーの長所を活かそう!!」

社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「メンバーの長所を活かそう!!」

「メンバーの長所を活かそう!!」

仕事の能力が高くて

バリバリ仕事ができる上司がいます。

一方、業績がイマイチ上がらないメンバーもいます。

しかし

どんなにバリバリな上司でも

業績が上がらないメンバーに劣る点が

必ずあります。

具体的に申し上げると

上司は

特定の会社と言う組織やルールの中で

評価されているだけであって

人間的に 「上」 というわけではありません。

逆に

たまたま業績が上がらないメンバーだからと言って

人間的に 「下」 というわけではありません。

特定の組織やルールの中で

今はたまたま役割として

上下関係にあるだけです。

仕事はバリバリの上司が

音楽や美術など芸術の世界においても

メンバーより 「上」 とは限りません。

むしろ、個人的な経験則では

その逆のケースも多いように思います。

上司の役割は

「メンバーの強みや長所を活かして

 パフォーマンスを最大限発揮してもらい

 お客様や組織に貢献してもらう」

という事でしょうから

自分とタイプが異なるメンバーを

何でもかんでも

自分の成功法則に当てはめること自体に

無理があると考えます。

従って、上司には

まずは自分自身を客観視した上で

冷静にメンバーの長所を見つけて

各メンバーの長所と長所を上手に組み合わせて

組織の中の役割分担を決める能力が

必要だと思います。

先日、ある大手人材紹介会社の部長さんと

食事をご一緒する機会がありました。

私:「最近、部のマネジメントはいかがですか?」

部長:「最近、あまり業績が良くないので

     うまく行っているとは言えません。」

私:「どんな苦労があるんですか?」

部長:「部内の人間関係が良好とは言えず

     組織力が発揮しにくい状態です。」

私:「人間関係が悪い原因は何でしょうか?」

部長:「マネージャーに昇進できなかったメンバーの

     ねたみ、ひがみを発端にして

     部内に派閥ができてしまっています。」

私:「それはやっかいですね。」

部長:「でも、AさんやBさんなどは

     私の先輩であるにも関わらず

     私の至らない点を

     陰でサポートしてくれています。」

私:「そうですか。

   それは力強い味方ですね。」

部長:「いやー、本当に有難いです。

     二人とも持ち味を十分発揮していただいて

     私の足らない点を埋めてくれています。

     恥ずかしながら

     今の立場と年齢になって

     自分に足りない能力を自覚する事ができました。

     それと同時に

     自分より能力が低いと思っていた人たちが

     素晴らしい能力を持っている事に

     気づかされました。」

私:「本当にそうですよね。

   AさんとBさんは有難い存在ですね。

   ただし、それは

   ねたみ、ひがみに染まっているメンバーにも

   言える事ではないでしょうか?」

部長:「え、それはどういう意味ですか?」

私:「今は、組織の足を引っ張っているかもしれませんが

   その人たちも、素晴らしい能力を持っていると思います。

   ねたみ、ひがみは良くないですが

   そのような関係にしたのは

   部長である貴方の責任でもあると思います。

   メンバーが昇進できなかった理由や

   今後どうすれば昇進できるのか?

   という事をもっと説明すべきではないでしょうか?」

部長:「確かに、・・・・・。」

私:「大変でしょうが

   メンバーが、ねたみ、ひがみに費やすパワーを

   前向きなパワーに変える事が

   あなたの役割だと思います。」

部長:「本来はそうですよね。

     ただ、時間的に早く結果を出すためには

     現実的に、足を引っ張るメンバーに

     いつまでも関われないケースもあると

     考えています。」

私:「そうですね。

   確かに理想論だけでは解決しませんよね。

   ただ再度、一人一人と時間を取って

   本音で話し合ってはどうでしょうか?

   その上で、距離が近くなれるメンバーは

   必ず残して再度チャンスを与えましょう。」

部長:「わかりました。

    再度、ちゃんと話し合ってみます。

    それでもダメなメンバーはどうしたらいいでしょうか?」

私:「人は感情や相性に左右される生き物です。

   従って、人事異動など環境を変えてあげてはいかがでしょうか?

   全てのメンバーの人生を

   最後まで面倒見る事はできませんし

   どうしても相性が合わない人は

   環境を変えた方がいいと思います。」

部長:「わかりました。

     できるだけやってみます。」

私:「はい。

   部長、最後に一つだけ約束していただけますか?」

部長:「何でしょうか?」

私:「『これまで、ありがとうございました。

   ただ、あなたの●●●な長所を活かせずに

   申し訳ございませんでした。

   私のような力不足の部長で悪かったね。

   次の環境での成功を祈っています。』

   と、握手して目を見ながら言ってください。

   『最後はアミカブルに別れる』 という事が

   何事においても大切です。」

時がたてば

昔は合わなかったメンバーとも

理解し合える日が来ると思います。

「にんげんだもの」                                     みつを

合掌。

記事の一覧に戻る

コンサルタントによる転職相談
ご登録はこちら

プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

カテゴリー

アーカイブ

このページのトップへ