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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「人材を『玉(タマ)』と呼ぶな?」

「人材を『玉(タマ)』と呼ぶな?」

先日、ご相談にお越しになった

現役コンサルタントのAさんの悩みです。

私:「Aさん、何か悩みでもあるんですか?」

Aさん:「月末、会社の数字が足りない時に

     キャンディデートに対して

     無理なクロージングを強要される事です。」

私:「あっちこっちの人材紹介会社で

   よくやっているようですね。」

Aさん:「そんなウワサは聞きますが

     どこでもやっているんでしょうか?」

私:「いいえ、全然やってない会社もあります。

   少なくとも私は

   無理なクロージングをやっている会社とは

   取引しません。

   目標達成のためとは言っても

   そんな事は自社の勝手な都合であって

   キャンディデートには全く関係ない。

   モラルハザードもいい加減にしないと

   その会社や社員が腐ります。」

Aさん:「そうですよね。

     キャンディデートの方に対して

     進路選択の検討時間を与えないという方針には

     大いに疑問を感じます。

     少なくとも、後輩のコンサルタントには

     同じような事はさせたくないです。」

私:「そうですね。

   Aさんは、流されずしっかりしたモラルを持っていますね。

   他に悩みはありますか?」

Aさん:「あとは

     『3か月働いたら返金しなくてもいいから辞めてもいい』 

     とか言っている人もいて

     これにも腹が立ちます。

     企業や他人の人生を何だと考えているんだろうと。」

私:「それもひどいですね。

   他にも何かありますか?」

Aさん:「この言葉に象徴されていると思うんですが

     登録者やキャンディデートの事を 『玉(タマ)』 と呼ぶ人もいます。」

私:「まさに、一事が万事ですね。

   人を人と考えずに

   売上を上げる材料とでも思っているんでしょう。」

Aさん:「こういう悪い文化や習慣を

     後輩に真似してほしくないんです。

     しかし、私だけが抵抗しても

     相手にされません。」

私:「Aさん、そんな会社にいつまでいるつもりですか?

   後輩も誘って転職した方がいいと思いますよ。

   同業他社でもまともな会社はたくさんあります。」

Aさん:「はい。

     そのつもりで相談に来ました。

     宜しくお願い致します。」

この業界の恥部とも言える

悪い文化・習慣、汚い言葉ですね。

「悪気でやっているわけじゃない」 と言っても

毎日やっていると

それが習慣となり、悪い文化として定着してしまいます。

Aさんの会社の人たちは

自分の子どもなど家族に対して

自分の仕事内容や仕事に対する姿勢を

胸を張って語れるのでしょうか?

「馴れ

 馴れるな

 馴れるな

 一生馴れるな

 馴れると

 感動がなくなってしまう

 感動がなくなったら

 人生はおしまいだ

 何回同じことをやっても

 今日が初めて

 初めてだから

 緊張で身体がふるえる

 ふるえていいのだ

 初心だからふるえるのが

 あたりまえなのだ

 馴れほどこわいものはない

 いつも初めて

 いつも初心」                                       みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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