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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「領域を細分化するか?役割を細分化するか?」

「領域を細分化するか?役割を細分化するか?」

人材紹介業の

実務や経営に精通しているものであれば

「何は分けてもいいが、何は分けてはいけないか?」

という事は

自ずとわかるはずである。

具体的に2社の例をあげて比較する。

1 JACリクルートメント

・両面コンサルタント制を貫き、コンサルタントの担当領域を細分化する事によって

 成長を続けている。

⇒ 社内の役割は細分化せず、コンサルタントの担当領域を細分化する事によって

  顧客個別情報の濃さや専門性の高さを武器に、精度の高い人材紹介をする事によって

  顧客満足の高さを維持している。

・担当領域が狭すぎて退職する社員もいるが、これは一定仕方ないと腹をくくる。

2 リクルートエージェント

・集客力の強さ、RAとCAとの分業体制とシステムマッチングによって

 圧倒的な売上を上げて来た。

・もちろん、担当領域の細分化に関しても、一番速く手を打った。

⇒ しかし、RA・CA分業制以外の業務プロセスに関しても社内の役割を細分化して

  業務の効率化を図ろうとするあまり、顧客情報の濃さやサービスの連続性など

  に対する評価が低下して、顧客離れが起きる事を心配する。

  現場社員が頑張っても、経営方針を間違うと、業績が低迷する可能性がある。

・AIによる無人化を目指しているのかもしれないが、社内の役割分担を細分化しすぎると

 その前に顧客を失ってしまうかもしれない。

⇒ ちゃんと、人材紹介業の「肝」をおさえた経営判断をしてほしい。

「肝」 とは

企業と人材という

両顧客を深く知り

グリップを強くする事だ。

従って

「肝」 をはずして

グリップを弱くするような

役割の細分化に関しては

慎重な経営判断が必要だ。

間違った判断を重ねると

わずか2~3年で

あっという間に

2位・3位の会社に

追いつかれてしまう。

一応、両社のOBとして

偉そうに

言いたい事を

言わせていただいた。

外野から申し訳ない。

「いちずに一本道

いちずに一ツ事」                                              みつを

合掌。

(本日の1枚:ファミマのSPAMむすび)

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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