「領域を細分化するか?役割を細分化するか?」
人材紹介業の
実務や経営に精通しているものであれば
「何は分けてもいいが、何は分けてはいけないか?」
という事は
自ずとわかるはずである。
具体的に2社の例をあげて比較する。
1 JACリクルートメント
・両面コンサルタント制を貫き、コンサルタントの担当領域を細分化する事によって
成長を続けている。
⇒ 社内の役割は細分化せず、コンサルタントの担当領域を細分化する事によって
顧客個別情報の濃さや専門性の高さを武器に、精度の高い人材紹介をする事によって
顧客満足の高さを維持している。
・担当領域が狭すぎて退職する社員もいるが、これは一定仕方ないと腹をくくる。
2 リクルートエージェント
・集客力の強さ、RAとCAとの分業体制とシステムマッチングによって
圧倒的な売上を上げて来た。
・もちろん、担当領域の細分化に関しても、一番速く手を打った。
⇒ しかし、RA・CA分業制以外の業務プロセスに関しても社内の役割を細分化して
業務の効率化を図ろうとするあまり、顧客情報の濃さやサービスの連続性など
に対する評価が低下して、顧客離れが起きる事を心配する。
現場社員が頑張っても、経営方針を間違うと、業績が低迷する可能性がある。
・AIによる無人化を目指しているのかもしれないが、社内の役割分担を細分化しすぎると
その前に顧客を失ってしまうかもしれない。
⇒ ちゃんと、人材紹介業の「肝」をおさえた経営判断をしてほしい。
「肝」 とは
企業と人材という
両顧客を深く知り
グリップを強くする事だ。
従って
「肝」 をはずして
グリップを弱くするような
役割の細分化に関しては
慎重な経営判断が必要だ。
間違った判断を重ねると
わずか2~3年で
あっという間に
2位・3位の会社に
追いつかれてしまう。
一応、両社のOBとして
偉そうに
言いたい事を
言わせていただいた。
外野から申し訳ない。
「いちずに一本道
いちずに一ツ事」 みつを
合掌。
(本日の1枚:ファミマのSPAMむすび)