ホーム > 社長ブログ > 「英語堪能な事業部長が欲しい」

社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「英語堪能な事業部長が欲しい」

「英語堪能な事業部長が欲しい」

ある外資系人材会社が、数ヶ月前から探している。

余程見つからないのだろう。

1 英語で外国人上司にレポートしなければいけない。

2 人材紹介業に精通し、基軸戦略を立案し、業績を立て直さなければならない。

3 現場(人材コンサルタント)のマネジメントも各論でびしっとやらなければいけない。

4 グローバル企業の中で上手に泳ぐすべを知らなければいけない。

このような要件をクリアできる人は

そんなにうろうろしているものではない。

前任者は英語はできたが

マネジメントができずクビになった。

私はその前任者に相談された時

「外資系勤務経験や大手企業勤務経験がないから

 やめたほうがいいですよ。

 その種の会社の中で泳いだ経験がないと

 その年齢でのチャレンジは大変ですよ。」 

と言って止めたのに。

プレイヤー向き、小さな組織のマネジメント向き、大きな組織のマネジメント向き、

人それぞれ得意分野が違う。

自分がどれに適性があるのか

ちゃんとわかっている人もいるが

残念ながらわかっていない人も多い。

まだ20代とか30代前半で

若い人は、やりたい方向に進んでみてチャレンジすればいい。

そのままうまく行く人もいるが

多くの人は壁にぶつかる。

その後、努力して成長し壁を乗り越える立派な人も少なくない。

しかし、どうしても壁を乗り越えられず

方向修正しなければいけない人も多い。

そこで初めて 

「自分は何者で何ができるのか?」 

を真剣に考える。

これは人生にとってとても大切で必要な機会だと思う。

だからチャレンジすることは素晴らしい。

しかし、若いからこそ方向修正が間に合うのだ。

これが40代・50代になって

初めて自分のキャリアの方向性を考えても手遅れだ。

だから日本の大企業は、ある意味で暖かく、ある意味では残酷なのだ。

東京電力の社員が

「さあ皆さん

 うちの会社も大変になってきたから

 今後のキャリアに関して考えましょう。」

と言われても

「えー!! 

 この会社は終身雇用でしたよね? 

 入社してしまえば定年まで転職なんか考えなくていい会社でしたよね?

 だから入社したのに今更あんまりだ~。」

と途方に暮れるに決まっている。

話を元に戻そう。

「英語堪能な事業部長が欲しい」

うーん、難しい。

よくあるパターンだが

人材紹介業のことは全然知らないMBAホルダーなどを

採用して失敗している会社が多い。

外国人ではどうかと考えたのだが

日本語ができないと現場の人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の

マネジメントができないから駄目だ。

やっぱり、 「英語」 という要件をはずしたらどうかな?

そうすれば何人か候補者が出てくる。

しかし、上司が外国人だらけの外資系企業で

「英語」 ができないと、ご本人が不幸だ。

動くかどうかはわからないが

外資系人材紹介会社や外国人コンサルタントが多数働いている紹介会社で

シニアマネージャーとかディレクタークラスのポジションで働いている

日本人コンサルタントがボチボチ増え始めている。

そういう人材にアプローチするしかないな。

まー、頑張って探そう。

「一番わかっているようで

 一番わからぬこの自分」                        みつを

合掌。

記事の一覧に戻る

コンサルタントによる転職相談
ご登録はこちら

プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

カテゴリー

アーカイブ

このページのトップへ