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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「人事の仕事をなめてはいけません」

「人事の仕事をなめてはいけません」

私は、人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の

転職相談を専門にしている。

従って、人材紹介未経験者の登録者以外は

現役の人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)にお会いする。

ほとんどの方は

「今後も人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)として生きていく」

と決意していただいているのだが

時々

「事業会社の人事を希望します」

という人がいる。

このような人には二種類ある。

1 人事という仕事をある程度研究した上で志望する人。

2 人材紹介業の仕事と関連があるし

 人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)を

 やめたいから志望する人。

 中途半端な 「あわよくば人事」 志望の人。

上記1のタイプの人は、最初からほとんど相談に来ない。

私に相談しても仕方ない。

それ以前に、できる人はクライアントから直接スカウトされる。

上記2のタイプの人は少なくない。

一言で 「人事」 と言っても

いろいろな仕事があることぐらいは知っているだろうが

少なくとも管理職経験があり

部下の人事考課をやった経験ぐらいはないと

頭の中でしか想像できないだろう。

もっと言えば

上級管理職や経営者になり

事業計画や人員採用・配置に関わり

自分で会社のP/Lを作成した経験がないと

人事の仕事の本質は理解できないはずだ。

「人事」 とは要するに経営の裏方だ。

陰で経営を支える仕事だ。

・採用

・教育

・給与・社保

・人事制度

・人事考課

・タレントマネジメント

・採用(削減)計画

・経費管理

・労務

見てみろ!!

採用と教育以外は 「ザ・裏方」 の仕事ばかりだろう?

プロの人事の方に言わせれば

「人事の仕事をなめるんじゃねー!!」

と怒られるだろう。

また、社長以下全員の年収や評価を知っていたり

新たな組織・人事を知っているので

他の社員と飲みに行っても話せない事だらけだ。

思慮深さや情報収集力、計画性や忍耐強さが必要な仕事なのだ。

「毎月の目標から解放されたいから人事を志望します」 

なんて平気で言う人がいるが

即座に 

「味噌汁で顔を洗って出直して来い」 

と言う。

更に問題だと思うのは

「人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)はキャリアの発展性がない」

という考えを持っている中途半端な人材紹介コンサルタントがいる事だ。

・クライアントの歴史・沿革や経営者の人生を聞く。

・クライアントの経営目標・ビジョンを聞く。

・経営課題をあぶりだす。

・何があれば課題をクリアできるか一緒に考える。

・人材採用面からの提案をする。

・ターゲット人材の要件定義を行い、クライアントと共有する。

・採用活動におけるポジショニングを共有する。

・ターゲット人材を探し選別する。

・ターゲット人材を動機付ける。

・採用プロセスの円滑化を促進する。

・雇用条件の調整交渉を行い入社を確定させる。

・入社前、入社後もクライアントとキャンディデートをフォローする。

・入社者のパフォーマンスを共有する。

・クライアントのESを測定する。

・次の目標や課題を共有し新たな提案をする。

一体、この仕事の何が発展性がないのだ?

一言で言おう。

勉強不足だ。

そして、いたずらに多くのクライアントを一人で抱えすぎるのだ。

もっとクライアントもキャンディデートも絞らないと適当な仕事しかできない。

本気になれるクライアントに、良いキャンディデートを紹介しなさい。

そして、入社後もフォローしなさい。

そうすれば、この仕事はちょっとも 「発展性のない仕事」 ではない。

事業会社の 「人事」 の方が

もっと忍耐力を求められ

仕事の評価もアナログ不明確で

社内での打ち合わせが多い

ストレスフルな仕事だ。

それぐらいの事は調べて聞いた上で 「人事」 を志望しなさい。

目標数字から逃げるために安易に 「人事」 を志望するな。

「人事」 の人に失礼だ。

「やれなかった 

 やらなかった 

 どっちかな」                           みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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