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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「その会社で活躍している人の共通点を探せ」

「その会社で活躍している人の共通点を探せ」

色々なクライアント企業とお取引いただいている中で

会社概要や沿革、社長さんのご経歴や経営理念やビジョン

経営計画や経営課題、組織構成や社風、求人背景や求人要件などを

お聞かせいただくわけですね。

その上で、それぞれの企業の長所と課題というような漠然とした特徴を

つかんでいきますね。

簡単なSWOT分析のような感じですかね?

強い点、弱い点、成長機会、周辺環境の脅威、ですね。

本格的には、「3C」&「5Forces」 フレームによる顧客分析も必要でしょう。

そこから事業戦略と事業計画を共有し

その目標を達成するためには何が優先的経営課題であり

その課題を解決するために必要な人材要件を決めていくわけですね。

人材要件には大きく二つあって

必要なスキル(スペック)とタイプ(人物面)ですね。

しかし、このようなプロセスを全てのクライアント企業と共有する事は

労力的に限界があるでしょう。

また、クライアント企業の要望としては

「そんなウンチクは適当でいいから、早く欲しい人材を紹介してくれ!!」

というのが、人材紹介コンサルタントに対する要望だと思います。

従って、中長期に渡り優先して注力すべき重点クライアント以外の会社では

簡単な「3C分析」や「SWOT分析」ができる程度のヒアリングができたら

後はさっさと人材をご紹介しないと商売になりません。

そこで、クライアント企業が求める人材要件を手っ取り早く知るには

「その会社で活躍している人の共通点を探せ」

という事なんです。

どんな中小企業にも

将来を嘱望され活躍している社員が2~3人はいるはずです。

できれば、その人たちに会いたいし、プロフィールを知りたいですね。

そうする事によって、その企業が求める人材要件がリアルにわかるでしょう。

・何ができる人たちなのか? ⇒ スキル(スペック)

・なぜ、この会社を選び、何をモチベーションリソース(やりがい)として

 働いているのか? 将来の志向やキャリアプランは? ⇒ タイプ(人物)

このように、期待され活躍している社員の共通点がわかれば

どのような人材が、そのクライアント企業に適合するのかわかるでしょう。

ただ一方で、クライアント企業には釘を刺しておかなければいけません。

「最初から理想的な人材は採用できませんよ」

という事です。

「活躍している社員と同じような人材が欲しい!!」

と思われるのはよくわかりますが

活躍している方々も最初から全ての要件が揃っていたわけではないでしょう。

「確かにそう言われると、最初から今のように活躍していたわけじゃないな。

 最低限のビジネススキルはあったが、入社後、上司や先輩社員から指導され

 お客様からも叱られたり褒められたりしながら成長してきたよな。」

と、クライアント企業の社長さんや人事の方もわかっているはずです。

「そうですよね。

 それであれば、最初から完成形を求めるのは難しいですね。

 完成形を探しても、世の中にほとんど存在しないので

 多分ご紹介できません。

 従って、求めるスキルとタイプを必要最低限のMUST要件に絞ってください。」

というご提案になりますよね。

例えば、その結果、下記のようなスキルとタイプに絞られます。

・スキル ⇒ 3年以上の営業経験があり、概ね上位の業績を残した人。

・タイプ ⇒ 向上心と協調性とのバランスが取れている人。

ここまでMUST要件を絞り込めれば、ご紹介できますよね?

ここまで絞り込んでも、最近は人材不足で苦労しますけどね。

とにかく、クライアント企業の求人要件をリアルに知る早道としては

「その会社で活躍している人の共通点を探せ」

という事でした。

意外とそういう方々と会う機会が少ないし

能動的に会おうとする人材コンサルタントも少ないのが現状ではないでしょうか?

簡単な事なので、クライアント企業にお願いしてみる方が良いと思います。

「そのとき

 どう動く」                                  みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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