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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「『バランスが取れた人』という求人は難しいものだなー」

「『バランスが取れた人』という求人は難しいものだなー」

クライアント企業からご依頼いただく求人の要件として

「アグレッシブで且つバランスが取れた人材を紹介して欲しい」

という注文があります。

もっともな話ですよね。

「積極性と協調性を兼ね備えた人材が欲しい」

と思うのは、どちらの企業でも当然だと思います。

実際、多くの企業では、そのようなバランスの良い人材が引っ張っています。

そのようなバランスの良い人材が

若い時には、人材紹介コンサルタントとして高い業績を上げ

その後マネージャーになり、メンバーを育成し

組織を牽引しているケースが多いですよね。

しかし、このように

「バランスの良い人」=「マネジメント適性が高い人」=「採用すべき人材」

というように考えてしまうと、視野が狭くなってしまいます。

なぜならば

・全社員をマネージャーにはできない。

・全社員がマネージャーにはなれない。

・全社員がマネージャーになりたいわけではない。

・スーパープレイヤーだが、マネージャー適性は乏しい。

というように、様々なタイプの人材がいますし

それぞれの強みを活かすのが、マネジメントの妙味ですよね。

また、マネージャー適性がありそうな社員の中でも色々なタイプがいます。

リーダーや課長クラスまでは楽しくできても

部長以上の上級管理職になると楽しくなくなり

モチベーションが下がる人もいます。

その結果、限界を感じてマメジメント適性が無いと判断する人もいます。

私自身、そんな人間の一人です。

プレイングマネージャーにしろ

マネジメント専任の管理職にしろ

多くの若い方々は

「一度はマネジメントを経験してみたい」

と思われている人が多いと感じています。

その上で実際にマネージャーになってみると

「大変だけど、おもしろい」 

と言う人もいれば

「面倒くさい。やっぱり、プレイヤーの方がおもしろい」

と言って、プレイヤーに戻る人もいます。

このように、色々な人がいて良いと思うんです。

逆に、全員が死ぬまでマネジメント志向で

「マネージャーになれないなら会社を辞める」

というような画一的な集団では困ると思います。

むしろ

「メンバー育成は嫌いじゃないので協力するけれど

 マネジメントにはあまり深入りせず

 自分が好きな人材紹介コンサルタントの仕事を極めたい」

という方々がマジョリティーである方が健全な組織かもしれません。

船頭ばかりが多い組織より

漕ぎ手が多い組織の方が生産性が高いですよね。

全員が大統領という国はあり得ません。(笑)

プレイヤーであってこそ

大変な強みを発揮する人材は多いですし

そのような方々が気持ちよく長く働ける会社というものが

人材紹介以外の業界でも

今、広く求められていると感じています。

上に立って旗を振る人も大切。

それを現場で支える人も大切。

マネジメントとプレイヤーとは、とかく対立構図になりやすいですが

個人個人の特性と志向を見極めて

そこをうまく治めるのが

トップマネジメントの本当の役割だと思います。

「自分が自分にならないで

 だれが自分になる」                            みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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