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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「相手を承認するとは?」

「相手を承認するとは?」

コーチングを勉強されている方はよくご存じだと思います。

マネジメントや教育の場面でのコミュニケーションでは

「承認する」という事の大切さがよく取り上げられています。

「承認」とは一体どういう事なのでしょうか?

簡単に言うと

相手の行動や状況について

良い悪いという評価を交えずに会話をする事です。

例えば

「君は、毎日夜遅くまで頑張っているね」

「○○さんは、いつも営業に行くのが楽しそうだね」

「今月は先月より目標達成が10日早かったね」

というように、事実や状況を認識して相手に伝えると事です。

ここで

「○○さんは凄いね、流石だね」とか

「まだまだ頑張らないといけないね」とか

そのような評価は一切しません。

ただ、「私は貴方の事をしっかり見ているよ」

というサインを送る事です。

この事は、マネジメントにおいて大変重要な意味があります。

また、相談事など会話を受け取る側でも、この「承認」は有効です。

「君は今そういう状況なんだね」

「○○さんはそのように考えているんだね」

と相手をそのまま受容します。

当然、相手から意見を求められる場合や

解決策を求められる場合は

自分の意見を述べるのですが

その場合も相手の話を全て受容する姿勢の有無によって

相手の気持ちは全く違ってくると思います。

これは、人材紹介コンサルタントとして

キャンディデートの方と向き合う時にも

大変重要なコミュニケーションの取り方だと思います。

「相手の話をよく聴く」という事と

「相手の話を受けて、自分の意見を述べる」という事とは

異なるステップとして、切り離して会話をする事がポイントです。

実にシンプルな事のようですが、実際にはかなり難しいですよね。

多くの人が、相手の話を聞きながらも

途中で自分なりの解釈や評価をしてしまっているからです。

挙句の果てに、相手の話の途中で話の腰を折って

自分の意見を述べるなど口をはさんだりするのは最悪です。

その瞬間、相手の方は

「この人は私の話を心から聴いていない。私を受容していない。」

と思うでしょう。

逆に、心から相手を受容し話を傾聴すれば

「話を聞いてもらっただけで気持ちが楽になった」

「自分の意見をしっかり聞いてもらえた事が嬉しかった」

と思っていただける事も、あるのではないかと思います。

こうした個人の感情に寄り添う事が「承認」なのではないでしょうか?

コミュニケーションとは、大変奥が深いものですね。

「うつくしいものを
 美しいと思える
 あなたの
 こころが
 うつくしい」                            みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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