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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「人材紹介を本業とする会社を選べ」

「人材紹介を本業とする会社を選べ」

事業部長とは

その事業がうまく行かなかった時に

「こいつが責任者だから、こいつの責任です」

と言われて、クビにされるポジションです。

それを覚悟しておかないといけません。

人材紹介事業には

うまく行かない代表的な組み合わせがあります。

1 人材派遣会社の人材紹介事業

2 転職サイト(求人広告)会社の人材紹介事業

3 資本系人材会社の人材紹介事業

例えば、上記の三つの組み合わせです。

周囲を見渡してください。

上記1の組み合わせで

まずまずうまく行っているのは

パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)と

パソナとアデコぐらいじゃないですか?

上記2の組み合わせで

まずまずうまく行ってるのは

リクルートエージェントと

キャリアデザインセンターぐらいですかね。

上記3の組み合わせでは

昔は、伊藤忠商事系のキャプランが頑張っていましたが

パソナに買収されました。

資本系人材会社の多くが

売られてしまいました。

上記事例のように

元々何か他の事業が本業である会社が

人材紹介事業を立ち上げて軌道に乗せた

そのような成功事例は

非常に少ないのです。

他の人材紹介会社からスカウトした

人材紹介経験者を事業部長に据えても

会社の主軸はあくまで別事業であり

その別事業の力学やセオリーに引っ張られて

人材紹介事業部長には責任はありますが

経営権や人事権など

大きな権限はありません。

そして、上司のサラリーマンCEOは

「株主から、やれって言われるからやってるふりはするけど

人材紹介事業の詳しい事はわからないし、自分が深く関与するつもりもない。

とにかく求人と求職者を集めてマッチングすれば決まる利益率の高い事業なんだろう。

しかし、私の評価が落ちるから、そんなに大きな投資はできないよ。

できれば逃げたいので、そこんとこよろしくね」

というように思っている人が少なくありません。

このような無責任体質なので

うまく行かなくなったら

「人材紹介事業部長が悪い」

という結論になり

事業部長が入れ替えられるだけで

何も前進しないという結果を繰り返します。

従って、人材紹介事業が本業ではない企業が出すべき結論は二つしかありません。

A:人材紹介事業には手を出さない。

B:既に軌道に乗っている人材紹介会社を買収する。

上記Bを選択して成功した代表例が下記の二つです。

1 旧:インテリジェンスを買収したテンプスタッフ

2 ウォールストリートアソシエイツ(現:エンワールド・ジャパン)を買収したエン・ジャパン

インテリジェンスやウォールストリートのような

良い会社はめったに見つからないでしょうが

よくわからない人材紹介事業を

軽い気持ちで立ち上げようと

こねくり回しても時間とお金の無駄です。

その意味で良い会社があれば買収する

というのは割り切った早道です。

問題は買収後のマネジメントです。

本業とは違う事業なのですから

買収した会社のマネジメントに

焦って過度に干渉しない事です。

過度に干渉して

優秀なコンサルタントが一斉に辞めてしまったら

買収した意味がありません。

従って

私は人材紹介業が本業ではない会社を

キャンディデートにご紹介する事は少ないです。

ご紹介する場合は

既に、人材紹介事業が軌道に乗っている会社か

その人材に他の選択肢が無い場合

もしくは、複雑な組織の中でも

上手に立ちまわれそうな方だけです。

私の過去の失敗経験から

それが本業でない会社において

人材紹介事業を立ち上げる事が

いかに難しいかは

嫌と言うほどわかっているからです。

人材紹介事業を志望されている皆さん

できるだけ人材紹介事業を

本業とする会社を選んだ方が無難ですよ。

そこで、人材紹介事業に本気で取り組んでいる

経営者や上司、先輩、同僚と

一緒に仕事をして成長してください。

「いちずに一本道

いちずに一ツ事」                                        みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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