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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「無理やり退職させるな」

「無理やり退職させるな」

現在、X社様に内定中だが

どうしても今の会社を辞められない人がいる。

ご本人の転職意欲は高く

内定したX社様へは

年収が下がっても入社する覚悟だ。

しかし、今の会社で長期間取り組んできた

大きなプロジェクトが

来年開花する予定なのだ。

ご本人が一人で担当してきたので

ここで辞めてしまうと

お客様にも今の会社にも

多大なご迷惑がかかる。

責任ある社会人としては

このタイミングで辞めるべきではない。

その事は、賢いご本人も私も認識している。

当然ながら

今の会社の引き留め攻勢も凄い。

取締役、社長と次々に出て来て

強く引き留められている。

天下の大企業の社長さんが

二度も直接説得している。

これぐらい引き留められる人だから

どれほど素晴らしい人材か

ご想像いただけると思う。

しかし、それほど素晴らしい人だけに

内定を出したX社様はどうしても採用したい。

X社様の社長さんや人事の方も 

「できる事は何でもやります」 

「入社日は半年先でもいいです」 

と、おっしゃっている。

ありがたい話だ。

ご本人の今の会社の社長さんや取締役も

「わかった。そこまで意志が固いなら退職することは認める。

しかし、今の仕事を責任を持ってやり遂げて辞めるのが、あるべき社会人の姿ではないか?

他人に引き継げない仕事を途中で投げ出すのは、社会人失格ではないか?」

と、おっしゃっているそうだ。

ごもっともだ。

ただ、今の仕事に目処をつけて辞めるとなると

早くても1年後になってしまう。

ご本人としては、大変苦しい状況だ。

このような場合

我々、人材紹介コンサルタントは

目先の欲に目がくらんで

ご本人に無理をさせてはいけない。

ここで無理やり辞めさせるような事をすると

ご本人の社会的信用や貴重な人間関係を

損なわせることになる。

それは、我々自身の信用をも損なうことにつながる。

だから、ご本人には

「無理はしないでくださいよ。

今回は一旦辞退されて、1年後にX社様に再応募してもいいですよ。

1年後に募集していなければ、それはご縁が無かったということでしょう。

その時は、私も責任をもって別の優良企業をご紹介します。」

と、申し上げている。

「ただ、貴重な1年を義務感だけで仕事をするならば

思い切って転職されるのも価値ある選択かもしれません。

この先の1年間、今の会社で高いモチベーションをキープできますか?

時が経てば、今の会社の上司の方々も理解してくれるかもしれません。」

こんな気持ちを揺さぶるような話はしていないが

あえて私が申し上げる事もなく

ご本人が一番よくわかっている。

最後はご本人が決めるしかない。

ご本人が決めないと後悔する。

どんなに引き留めが強くても辞めていい時もあるし

辞めない方がいい時もある。

その辺の見極めや引き際も

人材紹介コンサルタントとしての大切な判断だ。

とにかく基本的なスタンスとして

中長期に渡りお付き合いする事を前提にアドバイスさせていただく。

正直悩ましい時もあるが

これも我々が乗り越えなければいけない苦しみだ。

単なる 「人ころがしの転職屋」 にならないように

高い志を忘れてはいけない。

「原点

アノネ人間にとって

一番大事なものはなにか?

そこを原点として考えてゆけば

あとは自然にわかってくるよ」                                  みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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