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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「インセンティブ制度に疲れた」

「インセンティブ制度に疲れた」

ここ数年

ご相談いただいている

人材コンサルタントの皆さんの中には

「インセンティブ制度に疲れました」

と、おっしゃる方も少なくありません。

先日、ご相談させていただいたAさんも

そんな人材コンサルタントのお一人でした。

私:「Aさん、今回は、なぜご相談いただいたのでしょうか?」

Aさん:「転職理由は複合的で一つじゃありませんが・・・。」

私:「現職で10年もご活躍されて業績もいいですから、辞める理由はないように見えますが?」

Aさん:「そうですね。辞めなければいけない理由はありませんが、少し疲れました。」

私:「なぜ疲れたんですか?」

Aさん:「10年走り続けて来ましたし、それなりに結果も出せて一段落したい気持ちはあります。」

私:「確かに、最前線で期待され続けて、10年もよく結果を出してきましたね。」

Aさん:「ありがとうございます。緊張した生活が続きましたので、少し環境を変えたいです。」

私:「そのお気持ちはわかります。もっと心身ともに長続きできる環境がいいですね。」

Aさん:「はい。疲れた原因の一つですが、インセンティブ制度の影響も大きいです。」

私:「インセンティブ制度に疲れたんですか?」

Aさん:「はい。インセンティブを獲得するために、自分を追い込んだ部分もあると思います。」

私:「なるほど。確かに、Aさんは年収の半分ぐらいがインセンティブですね?」

Aさん:「はい。それを考えると、常にハラハラして落ち着かない気持ちになります。」

私:「そんな落ち着かない生活を10年も続けていると疲れるでしょうね?」

Aさん:「はい。実力主義で最初の数年はやりがいも感じられて良かったのですが・・・。」

私:「それでは、今回の転職活動で、Aさんが優先される希望条件は何でしょうか?」

Aさん:「落ち着いて働ける組織や社風と、ベース給与の高さですかね。」

私:「そんな会社もちゃんとあります。ベース給与は大丈夫ですが、総年収の希望はいかがですか?」

Aさん:「ベース給与をキープできれば、総年収は下がっても構いません。」

私:「それであれば、Aさんが落ち着いて長く働ける会社を複数社ご紹介できます。」

Aさん:「ありがとうございます。是非、検討してみたいです。」

数多くの人材紹介会社が

インセンティブ制度を導入していますし

私が否定するものではありません。

ただ、インセンティブ比率が高すぎると

劇薬になるリスクも上がります。

インセンティブ制度には

メリットもデメリットもありますし

人材コンサルタント個々人の性格や

その時の年齢や生活状況によって

フィットするケースも

フィットしないケースもあります。

あくまで私の個人的な感覚ですが

「固定給70~80%」:「変動給(インセンティブやボーナス)20~30%」

具体的には

「固定給700万円」 + 「変動給300万円」 = 総年収1000万円

こんな程度のバランスが

実力・実績も反映しながら

長く落ち着いて働ける

給与制度なのかなと

考えております。

実際、このようなバランスの良い会社が結構あります。

「張りすぎてもだめ

たるんでもだめ

ちょうどいいあんばいが

一番いい」                                           みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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