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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「内定者を追い詰めない・急かさない・押しつけない」

「内定者を追い詰めない・急かさない・押しつけない」

折角、キャンディデートの方が内定されたのに

追い詰めたり

急かせたり

こちらの考えを押しつけたりして

逆効果になり内定辞退されたという

ご経験をお持ちの人材コンサンタルトの方は

とても多いでしょう。

*もちろん、私もそうです。

やっと内定を獲得したのですから

「何とかクライアントの内定を受諾してほしい」

と思うのが人情ですし

クライアントに貢献するためにも

内定辞退は避けたいですよね。

しかし、その先走った気持ちによって

内定されたキャンディデートの方を

追い詰めたり

急かせたり

「貴方は、この会社の内定を受諾するべきです」 などと

こちらの考えを押しつけたりすると

逆効果になって

ドツボにはまる事が多々ありますね。

私は人間としても

人材コンサンタルトとしてもまだまだ未熟なので

未だに同じドツボに何度もはまっています。(笑)

先日も

またまたドツボにはまりそうになったケースがありまして

「本当に俺は懲りないバカだなー」 と

自分にあきれた事がありました。

例えば

何年も前から存じ上げている

バリバリ人材コンサンタルトのAさんのケースです。

Aさんは、私をご信頼いただいてご相談いただいたのに

私は、内定されたAさんを急かせようとしました。

お恥ずかしいです。

Aさんは優秀なので

7社の選考に進まれて

7社から内定を獲得されました。

その7社の内

私がご紹介したのは

X社様という1社だけでした。

「七分の一」 の確率ですから

私の中に焦りや危機感が出て来ました。

そこで、バカな私は

焦ったメールを

Aさんに送ってしまいました。

「Aさんは、X社様を選ぶべきだ」

というような内容です。

私の考えの押しつけです。

やはり、そのバカなメールを送ってから

「Aさんの気持ち(反応)が少し遠くなったかな?」

と、感じました。

そこでやっと

「あー、いかん、いかん」

と、考え直しました。

本当にバカですよね。

バリバリの人材コンサンタルトのAさんに

新人コンサンタルトのような焦ったメールを送れば

逆効果にこそなれ

プラス効果はありません。

ここでやっと思い直して

「オールリセット」 しました。

折角、ご信頼いただきご相談いただいたのだから

私もAさんを信じよう!!

そこでやっと

「追い詰めない」

「急かさない」

「押しつけない」

という本筋に戻りました。

Aさんを信じて

冷静かつ賢明なご判断を待つ事にしました。

Aさんからのご連絡が無い限り

私からアクションする事をやめました。

「Aさんの進路は、Aさんが決める事だ。

その判断に対して責任を負うのはAさん自身だ。

Aさんの判断が良いとか、悪いとか言える権利は

俺には無い。」

というように

やっと客観的に見守る気持ちを取り戻しました。

その後、Aさんは頻繁に

各社の進捗状況や

Aさんのお気持ちを

詳細にお知らせいただきました。

私も、Aさんのメールを冷静に拝見して

Aさんを信頼して

じっと待ちました。

X社様も、じっと待ってくださいました。

その結果

Aさんは、他社様の内定を全てご辞退されて

X社様の内定を受諾していただきました。

ご丁寧に

「X社様の内定を有難く受諾させていただきます。

この度は、素晴らしい会社をご紹介いただき

大変ありがとうございました。」

という、お電話もいただきました。

私は、あらためてAさんの件で

クライアントとキャンディデートの方を信頼して

「追い詰めない」

「急かさない」

「押しつけない」

という、この仕事の原点を再確認しました。

Aさん、X社様、誠にありがとうございます。

「うつくしいものを

美しいと思える

あなたのこころが

うつくしい」                              みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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