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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「大手シンクタンクからの取材」

「大手シンクタンクからの取材」

以前、ある大手シンクタンクから

人材紹介業に関する調査取材を受けました。

質問は多項目に及び

中には難しいものもありました。

真面目に背景から説明しようとすると

1週間ぐらい要する内容でした。

大別すると、下記の二つの質問に集約されます。

1 人材紹介業界の現状をどのように捉えているか?

2 この業界は近未来どのようになるのか?

・質問1に関しては、下記のように答えました。

「いやー、大変です。

市場規模は25年前の10倍にしかなっていないのに

競争は100倍ぐらいになっています。

既に過当競争の時代に入り

簡単には儲からないビジネスになりました。」

「更には、ダイレクトリクルーティングという採用手法が進化して

最大のライバルになってきました。

従って、益々エージェントの介在価値が厳しく求められます。」

「このような厳しい状況になって良い面もあります。

介在価値の無いエージェントが淘汰されることです。」

「以前は、大都市の優良企業やホワイトカラーがターゲットでしたが

今はベンチャー企業や地方の中小企業や

様々な業界の会社や様々な職種の方々

新卒学生からシニア層、エグゼクティブ(経営人材)に至るまで

人材紹介会社を活用するようになってきました。

社会的認知度が飛躍的に上がりました。」

・質問2に関しては、下記のように答えました。

「様々な事業ドメインに分かれて細分化していきます。

リクルートやパーソルキャリアのようなデパート型エージェントは

1~2社しか残りません。

むしろ、専門性の高いブティック型エージェントが増え

ブティック型エージェント同士の競争も激化して

淘汰・集約が加速します。

結果として、欧米先進国の後を知らず知らず追随しています。」

「ビズリーチのような、新たなプレイヤーが参入してきます。」

「本物だけが残ります。

本物とは、クライアントやキャンディデートに対して

課題解決提案できる

真のコンサルティング志向の会社です。

欧米では既に四半世紀前から

真のコンサルティングへの回帰が叫ばれていました。」

「売上や利益だけを目的にしている会社は淘汰されます。

選択権は完全にユーザーサイド(企業と人材)に移ります。

真のエージェント(代理人)として、どれだけ骨を折れるか? 

一貫して顧客と向き合える会社だけが残ります。

評価を社内力学に求めている会社は衰退します。」

「異業界からの人材紹介市場への参入が加速します。

AI、IT、デジタルなどニューテクノロジー領域の企業が

複合的に人材紹介業に取り組み始めています。

実際、このような新規参入企業からの

人材紹介事業部長やマネージャーの求人が急増しています。」

「外国人や外国資本がどんどん入って来ています。

欧米の会社だけでなく、香港やシンガポールの会社も入ってきます。

そのアグレッシブさには、今の日本人では勝てません。

脅威と認識して対策を考えるべきです。

大いに学ぶべき点もあります。」

「日本の人材紹介会社でも

一定以上の規模を目指す会社であれば

必然的にグローバル市場での勝負になります。

ドメスティックな会社や英語が話せないエージェントは

私を代表にどんどん厳しくなります(笑)。」

私ごときが、偉そうに取材に答える資格はありません。

「アノネ 

ひとのことじゃないんだよ 

じぶんのことだよ」                        みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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