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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「無理に引き留めるなら労基署に相談するぞ!!」

「無理に引き留めるなら労基署に相談するぞ!!」

最近は企業も採用難で苦しんでいますから

一人前の中堅営業社員が辞めると言い出すと

かなり強引な引き留め工作をする会社もあります。

Aさんは前の会社に新卒で入社して

8年も営業職として働いていました。

新卒で入社した同期や後輩がどんどん辞めていなくなる中

一人で必死に頑張っていました。

業績も上げられるようになり

MVP表彰を受けた事もあります。

離職率の高い会社においては

「絶対に辞めてほしくない中堅営業社員」 です。

ただ、Aさんにも我慢の限界があります。

(退職理由)

1 30代営業職で年収350万円程度である。このままでは家庭も築けない。

2 構造不況業界で会社は赤字経営である。

3 創業家一族の傍若無人な経営による混乱が絶えない。

4 取引額の大きな固定客は、年輩社員が独占しており、実力主義ではない。

5 朝8時から終電までのハードワークが続く。

こんな状況の会社なので

普段から上司に

「会社が困るから、お前は絶対辞めるなよ。」

と言われ続けていました。

「会社が困るから」 って言われても

「会社は、Aさんの今後の人生に責任を持てるのか?」

という話です。

私は、Aさんが第一志望の人材紹介会社に内定されてから

「Aさんは、本当に辞められるのだろうか?」

という事が非常に心配でした。

従って、事前に退職交渉に臨むAさんと打合せをして

三段階の退職交渉ヴァージョンをアドバイスさせていただきました。

①円満退職ヴァージョン

⇒ 「暖簾に腕押し」 「糠に釘」 作戦です。

上司からどんなに強く引き留められても

「本当にお世話になりました。

 ありがとうございました。

 感謝しております。

 ただ、退職の意思は変わりませんので

 何卒ご容赦ください。」

この言葉を誰に対しても何度も何度も繰り返す事です。

そして、上司が根負けするのを待ちます。

それでもダメなら、次のヴァージョンにアップします。

②本音ぶちまけヴァージョン

⇒ 「私の人生に責任を持てますか?」 作戦です。

「会社の業績も悪いし、将来性も乏しい。

 懸命に働いて業績を上げても、年収が上がらない。

 このままでは結婚もできないし、子供もつくれないです。

 私の人生に責任を持てますか?」 

今度は、この言葉を誰に対しても何度も何度も繰り返す事です。

今回のAさんは、何とかこの 「本音ぶちまけヴァージョン」 で

退職を認めてもらう事ができました。

「そこまで言うなら、お前の人生だから仕方ないな。」 

と、取締役に言われたそうです。

これでもダメなら、更に次のヴァージョンにアップします。

③「労基署に相談します」ヴァージョン

⇒ 「ここまで申し上げても辞表を受け取っていただけないのですね。

   それでは本意ではありませんが、労基署に相談させていただきます。」 最終作戦です。

普通は、 「労基署に相談させていただきます」 と言ったら

どんな会社でもびびって、退職を認めるしかありません。

残念ながら、円満退職はできませんがゲームセットです。

辞表は必ず提出し、上司が受け取らなくても、日付を入れて大切に保管してください。

そして、人事部長宛、郵送で送りつけてください。

辞表のコピーは必ず保管してください。

また、何月何日、上司の誰と、どんな内容の話をしたのか?

そのやり取りの内容を克明にノートに記録してください。

暴力など、ひどい対応をされた場合は、できれば録音してください。

怪我をした場合は、医者から診断書をもらってください。

どこかの議員秘書さんみたいですね。

お互いに、ここまでやりたくないですし

普通はここまで行きませんが

これに近い所まで行っってしまった事例もあります。

その際、社長が最後まで辞表を受け取らなかったので

郵送で送りつけていただき

勝手に引継ぎを始めていただきました。

その方は、約束されたボーナスも支給されませんでしたし

最終出勤日に社長は雲隠れして、何の挨拶も無かったそうです。

もちろん、送別会もありませんでしたが、見かねた社員の方々が

会社の出口まで来てくれて、そこで挨拶してお別れしたそうです。

そうして、ご本人がいなくなったのを確認して

社長がオフィスに現れたとの事なので

開いた口がふさがりませんでした。

この場合も強硬に労基署に行けば

約束されたボーナスは支給されたと思います。

退職されたご本人は、最終出勤日も成約を上げて

会社にお土産を残して辞めたんです。

「なんてひどい話だろう」 と

今、思い出しても腹が立ちます。

社員も経営者と同じ人間であり自由です。

経営者としては、残念な気持ちはわかりますが

最後は

「ありがとう。

よく頑張ってくれたね。

元気でな。」

と言って、快く送り出してあげましょう。

「アノネ

 じぶんのもの 

 おれのものだと

 思っているけれど

 よくよく

 考えてみると

 頭の毛一本

 じぶんの

 おもうようには

 ならねんだな」                                       みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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