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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「人材紹介会社のブランド価値とは?」

「人材紹介会社のブランド価値とは?」

多くの人材紹介会社では

様々なマーケティング活動を行い

自社のブランディングにも取り組まれていると思います。

このような活動は

クライアント獲得のためにも

キャンディデート獲得のためにも重要です。

マーケティングに関しては、多くの方々が勉強されてますし

ある程度理解されているのではないかと思います。

ただ、マーケティングとブランディングとは異なるものですから

わかりやすく説明された下記サイトから一部引用させていただきます。

http://blog.btrax.com/jp/2015/04/05/marketingvsbranding/

「マーケティングとブランディング、この違いをはっきりと説明出来る人は意外と少ない。

ブランディングとマーケティングは根本的に違うが、混合されるケースもある。

市場を作り、広げ、認知度向上を図るのがマーケティングの役割だとしたら、

それらのイメージアップを行うのがブランディングである。」

マーケティング – 自分から自分のイメージを相手に伝える努力
ブランディング – 相手に自分のイメージを持ってもらう努力
という事です。

従って、マーケティングとは

どのようなターゲットに対して、どのようなメッセージを発信するのか?

自社が注力する市場において、多くの人に認知していただく発信活動です。

これに対して、ブランディングというものは、もっと高度な活動です。

こちらからメッセージを単純に発信する事とは違い

「顧客がその企業をどのようにイメージするのか?
 何らかのスペシャリティーや好意を感じてくれるか?
 実際に利用してみての満足度はどうだったか?」

というような、企業や商品・サービス特有の付加価値でしょうかね。

これは、有形商材を持つメーカーであれば比較的イメージしやすいです。

特に、ラグジュアリー分野では、このブランディングこそが大変重要です。

「価格は高い。品質は良い。世界的に有名。セレブ御用達。」

⇒ 所有する事によって、自分のプレステージが上がる。

では、人材紹介業におけるブランディングとはどのようなものでしょうか?

ブランディングによって、下記のような効果を達成したいのです。

・競合からの差異化

・ユーザーのロイヤル化

・価格競争の回避

・価格プレミアムの獲得

・プロモーションコストの削減

具体的には、大きく二つあると思います。

1 特定分野や特定サービスでは、競合他社よりも絶対に強い事を訴求し続け

  実際にそのポジションを確立する。

⇒ 例えば、「理系卒エンジニア紹介ではNo.1」とか「求人件数No.1」とか。

2 サービス品質を上げ、ブランド価値を実感していただき

  顧客のロイヤリティーを高める。

⇒ 例えば、「優秀コンサルタント表彰No.1」とか「ユーザー満足度1位」とか。

これらは、人材紹介会社が意図して事業戦略を立て

人材を採用・教育し、実行する事によって創造されます。

ただ、実際にはそれだけではなく

長年事業を行っている間に

顧客の様々な評判や企業特有の組織風土などによって

「あの人材紹介会社はこんな特色があるよね」

というようなイメージが勝手に創られていきます。

この部分もなかなか悩ましい部分だと思います。

社長さんが

「当社はこんなイメージの会社でありたい」と考えていても

実際には異なるイメージが定着してしまうという事もあるからです。

有形商材のない人材紹介業においては

綿密なサービスフローや優良求人や人材DBの充実に加えて

人材コンサルタントのサービス品質が

その企業のブランド価値に大きく影響していると思います。

「あの会社には優秀なコンサルタントが多いですね」

という話はよく伺います。

逆に、荒っぽい仕事をしているとか

顧客からのクレームが多いとか

そういうマイナスのお話もよく伺います。

そう考えますと

経営者が

「うちの会社はこのようなサービスを提供する」

という事を具体的に宣言して

それを全社員が共有し

日々の行動レベルにおいても一貫して実行されている事が

その企業のブランドとなるのでしょう。

その事業コンセプトが明確であるほど

人材コンサルタント採用においても

採用基準のブレが少ないと感じます。

業績好調な人材紹介会社では

無理なく順調に規模拡大しておられる所もあります。

しかし、高業績にあぐらをかかず

これまで培ってきた大切なブランドイメージが損なわれていないか?

常に点検する事が必要ですね。

市況が悪くなったり、業績が落ち込んだ時にこそ

その努力が活きてくるような気がします。

個人的には

「どんなに素晴らしいアイディアやイノベーションも
 一過性のものでは価値がなくなる。
 継続改善こそがブランドを創る。
 継続力に勝るものはない。」

と考えております。

その「継続」のためには、弛まぬ改善努力と

それによって得られる顧客の支持が必要です。

つまり、ブランディングとは改善継続力だと考えます。

そして、「改善継続力=経営者の意志力と実行力」 だと考えます。

「毎日少しずつ
 それがなかなか
 できねんだなあ」                          みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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