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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「社内サービスより顧客サービスだろう?」

「社内サービスより顧客サービスだろう?」

先日、テレビのニュースで

「社内おもてなしをなくして業績を上げよう!!」

という取り組みをやっている企業を取り上げていました。

大変興味深いテーマだと思いました。

「社内おもてなし」とは

お客様とは直接関係のない社内でのやり取りにおいて

過剰に丁寧な対応をする事と定義付けていました。

例えば

・社内会議の資料で細かいデザインにまで凝った資料を念入りに作る。

・上司や先輩にメールを送る際に敬語や表現に気を使い過ぎて
 必要以上に時間をかける。

といったような事です。

実際、ある企業で

具体的事例を幾つか提示して全社員で取り組んだら

「生産性が上がって残業が減った」とか

「精神的負担が減って仕事に前向きに取り組めるようになった」

という効果があったとの事です。

「どこまでをおもてなしと言うか?」

という定義はなかなか難しいですが

良い着眼点だと感じました。

特に日本の社会では

「目上の人を敬う」

「他人に気を配る」

というような事を気にする傾向が強いですよね。

ただ、日本特有の美徳であり、悪い事ばかりではありません。

逆に、社内のコミュニケーションがサバサバと無機質になり過ぎて

個人主義に偏るのもどうかと思います。

目上の方に対しては

相応の対応をする事も人として大切だと思います。

しかし、過剰な「社内営業」や「社内おもてなし」は

本来の仕事の目的を見失っていると感じます。

「おもてなし」は、あくまでお客様に対して感謝の礼を尽くすものです。

最近は、短期実力主義の企業も増えていますから

昔ほど「上司=年配者」と言う図式通りではありません。

無条件に「上司で年配者だから偉い・敬え」という事ではなく

仕事における任務の違いだと捉えるのが自然でしょう。

それでもまだ、創業オーナー社長の企業などでは

社長がお客様以上に偉い人になってしまっているケースもあります。

社員が社長ばかり見て仕事をしているという企業はまだまだ多いです。

皆さんの会社ではいかがでしょうか?

人材紹介業は、日本では比較的新しい業界であり

風通しの良い企業が多い方だと思います。

しかし、立ち上げ時代はフラットだった社風が

年数が経過して組織が大きくなる内に

過剰な社会営業や不必要な業務を生み出している事もあります。

限られた時間の中で

お客様に対して最大限のおもてなしができるよう

「社内おもてなし」に関しては

一度見直してみた方が良いかもしれません。

「夢中で仕事をしているときは
 自分を忘れる
 自分を忘れているときの自分が
 本当の自分で
 一番充実して
 しあわせなときだ」                           みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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