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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「1年でトップコンサルタントになった人を不合格にした残念な会社(後編)」

「1年でトップコンサルタントになった人を不合格にした残念な会社(後編)」

昨日のAさんの後編です。

2社の不合格通知をさせていただいた後

Aさんから改めてお電話をいただいたのです。

私:「Aさん、どうしましたか?」

Aさん:「今回2社の不合格を受けて

 私はこのままでいいのでしょうか?

 何か根本的に考え直して活動を続けなければいけないのではないでしょうか?」

私:「それはどういう意味でしょうか?」

Aさん:「新規開拓営業の経験が少ないことは事実です。

 それを変えることは私には出来ません。

 とても悔しいです。

 未経験ですがやる気はあります、

 と言っても意欲だけではどうにもならないのでしたら

 やはり面接の中でのPRの仕方やあり方を変えなければ

 今後他社を受け続けても同じような結果になるのではないでしょうか?」

私はこのAさんからのお電話を受けて

あらためてAさんのビジネスパーソンとしてのポテンシャルを確信しました。

「結果には必ず理由があり

それを曖昧にせずに正しく分析し

どう改善したら良い結果を出すことができるか?」

ということを真剣に考えようとする姿勢は

この仕事だけではなく

どんな仕事でも非常に大切なことだからです。

それに加えて、求められるものの中で

「今自分に出来ること」と

「出来ない(やったことはない)がチャレンジしたいこと」

を明確に分けて考えることもまた大切です。

仕事でそれができても

自分の転職活動でそれができる人は意外と少ないのです。

ただ今回については正直なところ

応募企業面接官との相性や

応募企業の判断基準の曖昧さもあるのではないかと私は思っていました。

それも含めてAさんと話し合い
改善点も話し合い

引き続き転職活動に臨んでいただきました。

その後、Aさんは3社から内定を獲得し

そのうちの1社であるB社に入社しました。

B社はベンチャー企業ながらも

ハイレベルな仕事をされている立派なサーチファームです。
独自のプラットホームと切り口を持つ成長企業で
社長はじめ人材紹介コンサルタントの方々も

アグレッシブで優秀な方々ばかりです。

あれから1年が経ち

Aさんは早くもこのB社の中核コンサルタントとなり

将来の経営幹部候補として多いに期待される

トップクラスのプレーヤーになっています。

Aさん:「あの時、現職を紹介していただいて

 本当によかったと心から思っています。

 毎日充実した日々を過ごしています。

 ありがとうございました。」

結果としてAさんはベストな選択をできました。

最後に3社内定した際も

Aさんは迷うことなくB社を選びました。

これまでの転職活動経験を踏まえて

自分にとってどの企業が良いのかを

スピーディーに判断することができたのでしょう。

そう考えると、最初の不合格も無駄ではなかったのかも知れません。

私としては自分の判断が間違っていなかったことに安堵すると共に

やはり、あの時真剣に今後の転職活動のあり方について

疑問を投げかけてきたAさんの素晴らしさを改めて感じています。

そして付け加えるならば
あの時あの最初の2社の不合格は何だったのだろう?

現在のAさんの活躍ぶりを見ると

最初の2社はAさんを不合格にした事によって

大変もったいないことをしたと思います。

未経験者のポテンシャルを見抜くのは簡単ではありませんね。

つくづく、採用とは難しいものだと思います。

「そのときの出逢いが

人生を根底から

 変えることがある

 よき出逢いを」                   みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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