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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「損得がはっきりしない奴は信用できない」

「損得がはっきりしない奴は信用できない」

昔の上司の口癖です。

私はこの言葉に内心反発していました。

「目先の損得に関わらない言動にこそ人間的な価値がある」

と思っていたからです。

しかし、自分も90%以上は目先の損得で動いています。

上司が言いたかったのは、

「損得を封じ込めると真実が見えなくなる」

という事だったのでしょうか?

この表現では、きれいすぎますね。

もっとわかりやすく言えば、

「損得をはっきりさせないと本音が見えない。

本音の見えない人間は信用できない。」

という事でしょうね。

その観点から

オリンピック・パラリンピック招致のロビー活動の内容は

どんな話をするのか聞いてみたいです。

露骨な利益誘導は敬遠されるでしょうが

結果として

「東京に投票してくれたら、貴方や貴方の国にこんな良い事がありますよ」

という事を遠回しに上品に伝えるという事ですよね。

という事は、

事前に相手の好み、相手が得する事、相手の利害関係者の事などを

詳細に調査しておく必要があります。

相手が好きな餌を熟知しておく必要があります。

「相手の損得を知っている」⇒「好きな餌を与える」⇒「招致成功」

という下品な言い方ですが、わかりやすい構図です。

日本人である私は

「こんなのは嫌らしい」

と思ってしまいます。

しかし、他国がそんな流儀で戦って来る以上

日本だけが 「ぼー」 としているわけにはいきません。

日本の今回の最終プレゼンは全て外国語でした。

それも英語よりフランス語が目立ちました。

IOCの第一言語がフランス語だからのようです。

ブログでは 「きれい事」 ばかり書いていますが

私は現実主義者です。

それでもよければ

「お・も・て・な・し」 

させていただきます。

「一番わかっているようで

一番わからぬ

この自分」                      みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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