ホーム > 社長ブログ > 「トイレはきれいに使いましょう。後工程はお客様」

社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「トイレはきれいに使いましょう。後工程はお客様」

「トイレはきれいに使いましょう。後工程はお客様」

http://www.bizpowers.jp/service/keieisennryaku/atokoutei.html

下記「」内の文章は、勝手ながら上記サイトから引用させていただきました。

「中小企業診断士でトヨタ生産方式の指導をしている方は多いと思いますが、
実際にトヨタ自動車の生産ラインで車を作ったことのある方は少ないと思います。
私は社会人になって最初に就職したのがトヨタ自動車で、
新入社員研修の一環として工場のラインで2カ月間車を作らせていただきました。
当時はバブルまっただ中で車が飛ぶように売れていた時代で、
生産ラインはとても辛かったのですが
今となっては本当に得難い経験をさせていただいたと感謝しています。
トヨタ自動車は研修にたいへん力を入れる会社でしたので、
非常に多くのことを教えていただきました。
その中でも特に強く心に突き刺さり、今も心にとどめているのが
「後工程はお客様」という教えです。
これは同じ生産ラインの自分の担当部分より後ろの作業者のことを「お客様」だと思って、
お客様(後工程作業者)が喜ぶような仕事をするように心がけましょうという意味です。
具体的には後工程の方が作業しやすいように、
部品の留め方を工夫するなどのちょっとした心配りをしましょうというものでした。
この考えを企業経営の上流から下流、すなわち研究開発から営業・物流・サービスまで
すべてのプロセスに関わるスタッフ全員が持っていれば、
その会社の商品やサービスはお客様に喜ばれる心のこもったものになります。
よく経理や人事の方が自分たちはお客様と接していないとおっしゃいますが、
自分の仕事の目的を考えれば同じ会社の人間であってもその方をお客様と思うことで、
仕事の質が向上し会社はより良いものになっていくはずです。
「後工程はお客様」
この発想を全従業員が持つと会社は強くなります。
究極の顧客志向の会社はこうあるべきではないでしょうか。
弊社では組織力強化の取り組みを通じて、従業員全員が主体性と思いやりをもって
仕事に取り組む強い組織を築き上げるお手伝いをしています。」

昔、製造業出身の先輩方から、「後工程はお客様」 という言葉を聞かされていました。

全社員がこのような信念を持って仕事に取り組めば、
必ず良い製品やサービスができるという教えです。

大変わかりやすく、日本人のメンタリティーにも合致した教えだと感じて
30年経過した今でも心に残っています。

人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の仕事は、
一気通貫制でも分業制でも、かなり自己裁量の大きな仕事であり、
自己完結性や属人性の高い仕事です。

だからと言って、チームワークを軽視して勝手に自分の損得だけを考えて
仕事をするコンサルタントは浮いた存在になってしまい、
他のコンサルタントからの情報も得にくい状況になり、
結果として業績が上がらなくなって辞めていくでしょう。

自分と同じコンサルタント意外にも、
リサーチャーや営業アシスタント、総務・経理・人事の方など、
人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の仕事を
サポートしてくれている人がいるのです。

このようなサポーターの存在を軽視して、
「この会社は俺でもってる。この会社の社員は俺が食わしてる。」
というような事をおっしゃる人が時々います。
このような、人に対する「感謝の気持ち」が無い人は大成しません。

飲食店のトイレに入ればわかるでしょう?
繁盛店のトイレはきれい、そうでない店のトイレは汚い事が多いでしょう?
従業員が常にトイレをきれいにしています。
きれいなトイレに入ったお客さんは、きれいに使おうとします。
仮に汚してしまっても、自分できれに戻そうとします。
そうすると次に入ったお客さんも、きれいなトイレをお気持ちよく使えます。
グッドサイクルです。

昔、旧:リクルート人材センターの社長だった溝渕さん(呼称:溝さん)と
トイレで一緒になった時の事を鮮明に覚えています。

私:「あー、溝さん、お疲れ様です。」

溝さん:「おう!!」

私:「溝さん、何してるんですか?」

溝さん:「おう!! 今日も営業頑張れよ。」

溝さんは、ペーパータオルでトイレの洗面所を隅から隅まできれいに拭いて出て行きました。

その時は、「社長が何をやってるんだろう?」 としか思わなかったのですが、

当時の溝さんぐらいの年齢になってやっとわかりました。

「後工程はお客様」 を実践していたのです。

それも私には何も語らず考えさせたかったのでしょう。

多くの経営者は、自分の会社のトイレや受付、面談ルームに限らず
社内美化に最も敏感です。
これが経営者の 「当事者意識」 です。

不潔な身なり、不潔なトイレ、手あかだらけの受付電話や応接テーブルの会社が

長く繁栄した試しはありません。

それは、次に利用する 「後工程の人たち」 の気持ちを考えていないからです。

「一事が万事」

そのような気持ちや習慣が社員にも伝わり、それがいい加減なサービスにつながり

いつしか業績も悪くなりつぶれてしまう、という結果になります。

「後工程はお客様」 を実践するだけで会社は変わります。

さて、あっと言う間に6月ですね。

「うつくしいものを 美しいと思える あなたのこころがうつくしい」    みつを

合掌。

記事の一覧に戻る

コンサルタントによる転職相談
ご登録はこちら

プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

カテゴリー

アーカイブ

このページのトップへ