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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「ダルビッシュ投手が後ろの座席に」

「ダルビッシュ投手が後ろの座席に」
 
先週19日(土)から昨日23日(水)まで、九州に帰省してきた。
 
私の実家は福岡県、家内は大分県だ。
 
行きは羽田から福岡空港、帰りは大分空港から羽田という飛行機だった。
 
帰りはエコノミーだったが、行きは家内が勝手にファーストクラスを予約していた。
 
私:「なんで勝手にファーストなんか予約したんだ!!」
 
家内:「一人8000円上乗せで乗れるし、ちゃんとした昼食も出てくるし、アルコールも
    飲み放題だから1回ぐらいいいじゃない。
    『森伊蔵』 も飲めるよ。」
 
まぼろしの『森伊蔵』が無料で飲めるという文句にぐらっと来て、仕方ないとあきらめた。
 
その夜は福岡で両親と待ち合わせして食事をする約束をしていた。
 
飛行機は一番前の窓側の座席だった。
 
私は始めて乗る座席の使い方を調べたり、日経新聞を読んだりして離陸を待った。
 
そうしていると、離陸間近になって慌てて搭乗してきた乗客が私の後ろの座席に座った。
 
その時は特に気にせず、顔も見なかった。
 
その後、飛行機が離陸してベルト着用ランプが消え、食事の時間になった。
 
スパークリングワインを飲みながら食事を食べ終わり、小ボトルを2本飲んだ後に
 
待望の『森伊蔵』のロックを注文し、いい調子で酒が回ってきた。
 
そこで、「ファーストには一体どんなヤツが乗っているんだ?」 と思い、
 
さりげなく周囲を見回した。
 
いかにも社長風のバブルおじさん、金持ちおばさん、ビシッとしたスーツのビジネスマン、
 
その中に見たことがある顔があった。
 
福岡選出の衆議院議員で元自民党幹事長の古賀誠だった。道路族のドンだ。
 
白いワイシャツにスーツ姿で、多少周囲を気にしている様子。
 
テレビで見るほど悪人顔ではなかったが、何を考えているかわからない。
 
「チャンスがあれば後で話しかけてみよう。」
 
その他には特に知っている顔は見なかったので、2杯目の『森伊蔵』のロックを注文した。
 
そうしたら家内が、
 
「後ろにダルビッシュがいるよ!!」
 
と言うので後ろの座席を見たら、確かに無精ひげだらけのダルビッシュが座っていた。
 
全身黒ずくめの服装で顔が小さい。
 
「福岡Yahooドームで日本シリーズの第6戦をやるから来たんだな。」
 
私はミーハーで有名人を見たら誰でも話しかけるが、
 
ダルビッシュは「強烈な話しかけるなオーラ」を放っていた。
 
しかし、何とかしたいと思いメモを書き始めた。
 
メモの内容は、
 
「今年の沢村賞は残念だったが、来年はサイ・ヤング賞を獲得しろよ。」
 
というものだった。
 
私は飛行機を降りる時にダルビッシュと至近距離になるであろう家内に
 
「ほら、飛行機を降りる時にお前が渡せ。」
 
と言ってメモを見せたが、
 
家内:「こんなの渡せるわけないよ。」
 
と言って断わられた。
 
飛行機を降りる時は、後ろにいた古賀誠がさっさと先頭に陣取り一番先に降りた。
 
ダルビッシュは、更に強い「絶対に話しかけるなオーラ」を放っていた。
 
黒いニット帽を深々とかぶり、一切他人を寄せ付けない雰囲気だった。
 
飛行機の中ではキャビンアテンダントにも無愛想で、携帯を使って注意されていた。
 
飛行機を降りた瞬間から、また携帯で誰かと話しながら歩いていた。
 
やはり背が高い。
 
何度も視線は合ったが、その都度目をそらされてしまった。
 
「駄目だ。こいつには話しかけられない。」 と思いあきらめた。
 
その夜、両親と一緒に魚を食べながら飲んだ。
 
その店はソフトバンクホークスのファンが集まるので、テレビ観戦しながら盛り上がる。
 
やっぱり、ダルビッシュがゲスト解説者だった。
 
有名人は常に他人に注目されて大変だな。
 
しかし、もう少し愛想良くできないかな?
 
レッドソックスの松坂投手に会った時はもう少し愛想が良かったけどな。
 
まー来年どこでプレーするかわからないけど、ちゃんと結果を出せよ。
 
余計なお世話だな。
 
自分の心配をしよう。
 
「アノネ ひとのことじゃないんだよ じぶんのことだよ」   みつを
 
合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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