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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

カリスマ営業マンとの飛び込み営業同行(その1)

「カリスマ営業マンとの飛び込み営業同行(その1)」
 
私の運命はこの日から変わった。
 
以前のブログで実名公開した、カリスマ営業マン、栢野(かやの)さん。
 
新人時代、初めて栢野(かやの)さんの営業に同行させていただいた日、
私の営業に対する考え方が変わりました。
 
しかし、当人の栢野(かやの)さん自身、この仕事をするまでは営業が嫌いだったのです。
 
栢野(かやの)さんは大学卒業後ヤマハ発動機に入社し、バイクのルート営業をやりました。
 
栢野(かやの)さん:「武谷(たけや)、ルート営業と言うのは売れる時は放っておいても
            ドンドン注文が来て売れるんよ。
            しかし、不景気になると、バイク店に在庫がたまって全く売れなくなる。」
 
私:「その場合、どうするんですか?」
 
栢野(かやの)さん:「無理やり売るしかない。
             バイク屋のおやじに、無理にバイクを引き取ってもらうしかない。」
 
私:「どうやって引き取ってもらうんですか?」
 
栢野(かやの)さん:「バイク屋の入口で一日中寝そべって営業妨害する。
            勝手な熱意を根気よく伝える。
            実際、朝から夜までバイク屋の前で寝ていたこともある。」
 
私:「それで引き取ってもらえるんですか?」
 
栢野(かやの)さん:「時々ある。
            しかし、相手にニーズが無いのに無理に売るのが営業なのかと思って
            失望して会社を辞めた。
            リクルートには、公務員になるまでのツナギで入社した。
            リクルートで適当に働きながら、公務員試験の勉強をするつもりだった。」
 
私:「それなのに、なんでリクルートで2年も営業をやってるんですか?」
 
栢野(かやの)さん:「おーそれがね、この会社に入社して3日で
            ニーズがある会社にだけ売ればいい、
            押し売りしなくていい営業があることに気づいて、
            営業という仕事が好きになったんよ。」
 
私:「ニーズがある会社だけに売ればいい?」
 
栢野(かやの)さん:「だってそうやろう? 
            人を採用したいという会社にだけ営業すればいいやん?
            それもほとんどの会社に採用ニーズがあるやろう?」
 
このなんでもない会話の中に、シンプルだけど深いものがあると思った。
 
「営業=つらい仕事」ではなく、「営業=お客様のニーズに応える仕事」 と考えるだけで
毎日のモチベーションが高くなる。
 
しかし、こんな話をしながらも、
栢野(かやの)さんは、重い営業カバン片手に、
歩道沿いの全ての電信棒に少林寺拳法のハイキック
バシバシ入れながら歩いて行く。
 
更に地下鉄のホームでは、営業カバンをボーリングの玉のように、と言うか、
カーリングのストーンのように滑らす!!
 
当然、周囲の人々は驚く。でも見て見ぬふり。「変な人に関わらない方がいい」という空気。
 
栢野(かやの)さんの、誠実な人柄、社内外での人望を知らない人は、
どう見ても普通の人間ではないと思い近寄らないだろう。
 
さて、この初同行日の衝撃に関しては、明日のブログに書きます。
 
「そのときの出逢いが人生を根底から変えることがある よき出逢いを」   みつを
 
合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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