「素晴らしい面接」
 
各企業の姿勢というものは、採用選考プロセスにおいて如実に現れます。
 
先日、優秀な人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)のAさんが、
 
あるクライアントに内定され、近日ご入社予定です。
 
その方が、そのクライアントに入社されることを決めた理由は、ずばり企業姿勢でした。
 
(一次面接)
 
・まず受付に迎えに出てこられた方が、
 
「雨が降ってきましたが大丈夫でしたか? 濡れませんでしたか?」
 
と第一声、気遣っていただきました。
 
・面接官の事業部長さんが、他の仕事のために面接に30分遅れましたが、
 
その間、受付に出てこられた方が、
 
「お待たせして申し訳ございません。今、メモを入れました。あと10分で終わりそうですので
今しばらくお待ちください。」
 
などと、10分おきに様子を見に来られて、その都度お茶を入れ替えてくださいました。
 
・その後、30分遅れで出て来られた事業部長さんは、誠心誠意謝罪されました。
 
(二次面接)
 
・コンサルタントのリーダーの方が、開口一番、
 
「A様ですね。お待ちしておりました!!」 とおっしゃいました。実に気持ちいい対応です。
 
(最終社長面接)
 
・「一次面接では長時間お待たせして、誠に申し訳ございませんでした。
 実はハラハラして、私が出て行こうかと思ったのですが、
 それでは事業部長の立場が無いだろうと考えまして我慢しておりました。
 本当に済みませんでした。」
 
・「事業部長もコンサルタントのリーダーも、是非ご入社いただきたいと申しております。
 本日お会いして、私も全く同じ気持ちです。
 小さな会社ですが、よろしければ、ご検討いただけませんでしょうか?
 もちろん、他にも面接に進まれている会社があると伺っておりますし、
 当社より立派な会社だと思いますので、ご納得行くまでご検討いただき、
 最善のご選択をしていただきたいと存じます。
 その上で当社をお選びいただければ、大変嬉しいです。」
 
こんな採用選考プロセスですが、なかなかできませんよね。
 
受付から事業部長、リーダー、社長に至るまで、一貫して素晴らしいサービスです。
 
Aさんは優秀な人材紹介コンサルタントですが、その傍ら研修の講師もされています。
 
CS向上研修、ビジネスマナー研修、メンタルケア研修など、様々な研修の講師として
 
全国飛び回られています。
 
このような方なので、人の何倍もサービス品質には敏感です。
 
そんな敏感な方を感心させてしまうクライアントは凄いと思いました。
 
Aさんは、他の会社は辞退され、このクライアントのオファー受諾を即断されました。
 
Aさん:「あのような方々と一緒に働かせていただき、勉強させていただきたい。」 と。
 
その後、辞退されたクライアントにも理由をお話ししました。
 
採用責任者の方から、
 
「今後の採用における姿勢を見直す良い機会になりました。」
 
というご返答をいただきました。
 
素晴らしいクライアントとAさんに感謝です。
 
「アノネ 人間にとって一番大事なものはなにか?
そこを原点として考えてゆけば
あとは自然にわかってくるよ」                   みつを
 
合掌。