「優秀人材を採用できる会社。できない会社」
今年
人材紹介コンサルタントの経験者を
100人も採用したいという
X社様があります。
ご採用枠をいただけるのは
本当に有難い事なので
「微力ながら少しでもお役に立ちたい!」
と思います。
ただ、お役に立つためには
時には厳しい質問や
提案をさせていただく事があります。
人事:「100人採用したいので、何とかご協力いただきますよう、宜しくお願い致します!」
私:「はい、この度は、お声掛けいただき、誠にありがとうございます」
人事:「最近の採用市場の状況はいかがでしょうか?」
私:「昨今、人材紹介コンサルタントの争奪戦になっており、大変な状況です」
人事:「そうですよね。そんな厳しい状況の中でも、何とか100人採用したいのですが」
私:「厳しい状況の中で、御社を選んで入社する明確なメリットは何でしょうか?」
人事:「うーん、一緒に会社を作っていけるという、やりがいではないでしょうか?」
私:「ゼロから作るやりがいはあるでしょうが、赤字会社の立て直しですよね?」
人事:「ただ、赤字と言っても、給与制度や福利厚生などはしっかりしていますよ」
私:「人材紹介コンサルタントを採用するためには、圧倒的で総合的な差別化が必要です!」
人事:「圧倒的で総合的な差別化ですか?」
私:「優秀な人材紹介コンサルタントが、数多くの企業の中から、御社を選ぶメリットは何でしょう?」
人事:「逆に、採用活動が順調な人材紹介会社には、どんなメリットがあるんでしょうか?」
私:「メリットというのは、圧倒的で総合的で複合的なんです。
①人材紹介コンサルタントとして成長できる。自分より優秀なコンサルタント集団である。
②社会的に大きな影響力がある仕事ができる。エグゼクティブやCxO、専門職の紹介など。
③自分が出した業績にしっかり報いてくれる給与制度。粗利益に対する還元率が高い。
④家庭生活も大切にしたいので、働き方に柔軟性がある会社。リモートワークやフレックス。
⑤自己管理はできるので、過度なマイクロマネジメント(細かなKPI管理)は避けたい。
⑥何と言っても、社長や一緒に働くコンサルタントを尊敬できる会社。カルチャーフィット。
というように
今は①~⑥まで全部そろっている会社しか
優秀な人材紹介コンサルタントを採用する事はできません!」
人事:「全部そろっている会社? それは本当に大変な状況ですね。
そんな立派な会社であれば、自社で採用できるでしょう?」
私:「その通りです。
御社の社長や役員にも申し上げましたが
昔と状況が全然違いますから、勘違いされては困ります。
明確なメリットをそろえられないのであれば、妥協して採用するか?
未経験者をゼロから育成してください!
優秀な経験者を100人採用なんて、天地をひっくり返しても無理です」
人事:「承知致しました。
無理なお願いばかりして、大変申し訳ございません。
社長や役員にも、あらためて伝えます」
私:「いいえ、勝手に言いたい放題で、大変申し訳ございません。
この状況で、人事採用の方は大変だと思います。
最後は経営マターですから、社長や役員の意思決定次第ですね。
その点を見守らせていただきますので、御社の中で変化があれば、お教え頂ければ幸いです。
何卒宜しくお願い致します」
人事:「承知致しました。こちらこそ、何卒宜しくお願い致します」
人事採用の責任者の方も
社長や役員から
「とにかく、100人採用しろ」
と言われても困りますよね。
自社に圧倒的な差別化ポイントが無い状態で
我々エージェントに対して
どんなにはっぱをかけても
なかなか良い人材はあがってきません。
たまたま良い人材があがってきても
競合他社に負けて
内定辞退されてしまいます。
最後は
経営者の意思決定次第で
無理な事業計画を立てている場合は
事業計画も採用計画も修正変更する
必要があるでしょう。
(本日の1枚:うなぎを食べて元気を出そう)
「トマトがトマトであるかぎり
それはほんもの
トマトをメロンに
見せようとするから
にせものとなる」 みつを
合掌。