ホーム > 社長ブログ > 「優秀人材を採用できる会社。できない会社」

社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「優秀人材を採用できる会社。できない会社」

「優秀人材を採用できる会社。できない会社」

今年

人材紹介コンサルタントの経験者を

100人も採用したいという

X社様があります。

ご採用枠をいただけるのは

本当に有難い事なので

「微力ながら少しでもお役に立ちたい!」

と思います。

ただ、お役に立つためには

時には厳しい質問や

提案をさせていただく事があります。

人事:「100人採用したいので、何とかご協力いただきますよう、宜しくお願い致します!」

私:「はい、この度は、お声掛けいただき、誠にありがとうございます」

人事:「最近の採用市場の状況はいかがでしょうか?」

私:「昨今、人材紹介コンサルタントの争奪戦になっており、大変な状況です」

人事:「そうですよね。そんな厳しい状況の中でも、何とか100人採用したいのですが」

私:「厳しい状況の中で、御社を選んで入社する明確なメリットは何でしょうか?」

人事:「うーん、一緒に会社を作っていけるという、やりがいではないでしょうか?」

私:「ゼロから作るやりがいはあるでしょうが、赤字会社の立て直しですよね?」

人事:「ただ、赤字と言っても、給与制度や福利厚生などはしっかりしていますよ」

私:「人材紹介コンサルタントを採用するためには、圧倒的で総合的な差別化が必要です!」

人事:「圧倒的で総合的な差別化ですか?」

私:「優秀な人材紹介コンサルタントが、数多くの企業の中から、御社を選ぶメリットは何でしょう?」

人事:「逆に、採用活動が順調な人材紹介会社には、どんなメリットがあるんでしょうか?」

私:「メリットというのは、圧倒的で総合的で複合的なんです。

  ①人材紹介コンサルタントとして成長できる。自分より優秀なコンサルタント集団である。

  ②社会的に大きな影響力がある仕事ができる。エグゼクティブやCxO、専門職の紹介など。

  ③自分が出した業績にしっかり報いてくれる給与制度。粗利益に対する還元率が高い。

  ④家庭生活も大切にしたいので、働き方に柔軟性がある会社。リモートワークやフレックス。

  ⑤自己管理はできるので、過度なマイクロマネジメント(細かなKPI管理)は避けたい。

  ⑥何と言っても、社長や一緒に働くコンサルタントを尊敬できる会社。カルチャーフィット。

  というように

  今は①~⑥まで全部そろっている会社しか

  優秀な人材紹介コンサルタントを採用する事はできません!」

人事:「全部そろっている会社? それは本当に大変な状況ですね。

   そんな立派な会社であれば、自社で採用できるでしょう?」

私:「その通りです。

  御社の社長や役員にも申し上げましたが

  昔と状況が全然違いますから、勘違いされては困ります。

  明確なメリットをそろえられないのであれば、妥協して採用するか?

  未経験者をゼロから育成してください!

  優秀な経験者を100人採用なんて、天地をひっくり返しても無理です」

人事:「承知致しました。

   無理なお願いばかりして、大変申し訳ございません。

   社長や役員にも、あらためて伝えます」

私:「いいえ、勝手に言いたい放題で、大変申し訳ございません。

  この状況で、人事採用の方は大変だと思います。

  最後は経営マターですから、社長や役員の意思決定次第ですね。

  その点を見守らせていただきますので、御社の中で変化があれば、お教え頂ければ幸いです。

  何卒宜しくお願い致します」

人事:「承知致しました。こちらこそ、何卒宜しくお願い致します」

人事採用の責任者の方も

社長や役員から

「とにかく、100人採用しろ」

と言われても困りますよね。

自社に圧倒的な差別化ポイントが無い状態で

我々エージェントに対して

どんなにはっぱをかけても

なかなか良い人材はあがってきません。

たまたま良い人材があがってきても

競合他社に負けて

内定辞退されてしまいます。

最後は

経営者の意思決定次第で

無理な事業計画を立てている場合は

事業計画も採用計画も修正変更する

必要があるでしょう。

(本日の1枚:うなぎを食べて元気を出そう)

「トマトがトマトであるかぎり

それはほんもの

トマトをメロンに

見せようとするから

にせものとなる」                                             みつを

合掌。

記事の一覧に戻る

コンサルタントによる転職相談
ご登録はこちら

プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

カテゴリー

アーカイブ

このページのトップへ