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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「ダイレクトスカウトの危険性」

「ダイレクトスカウトの危険性」

先日

優秀な人材コンサルタントAさんと

ご相談させていただきました。

Aさんは

まだお若いのですが

高業績を上げ続けて

プレイングマネージャーとして

大活躍されています。

現在の仕事にもやりがいを感じていますし

年収も1000万円を大きく超えていますので

決定的な不満や

転職理由というものは

見受けられません。

そんなAさんなのですが

ある人材紹介会社から

SNSでダイレクトスカウトされて

同業者との情報交換のため

誘われて食事に行かれたそうです。

ダイレクトスカウトの場合

初回からいきなり口説くのは

失敗パターンですから

まずは雑談しながら

相手の人柄や能力を見極めます。

その上で

「この人は素晴らしい人材だ!!」

と思いますと

「是非、一緒に仕事をしましょう!!」 と

口説きモードに

ギアチェンジしますよね。

Aさんとしても

何度も強く誘われますと

迷いが出て来ます。

「今の会社で、できる所まで頑張ろう!!」 

と思っていたのに

「転職のチャンスを逃してもいいのかな?」

「確かに、今の会社にも様々な課題もあるしな」

「いやー、どうしたらいいのか?」

と、混乱してしまうのです。

今の会社に対しては

感謝もされていますし

マネージャーとして

メンバー育成のやりがいも

感じています。

ただ、どんな会社にも課題はありますし

Aさんが転職されたとしても

それぞれの企業が抱える課題から

解放される事はありません。

何よりAさんは

まだお若いので

5年先でも10年先でも

100%転職できます。

従って

マネージャーとしてご活躍中の今

Aさんが転職すべき決定的理由は

全くありません。

むしろ

転職すべき時期ではなく

今の会社をもっと良い会社にすべく

現職に留まって

目の前の仕事に全力をあげるべきだと

思います。

「ダイレクトスカウトの危険性」 という意味は

自分の会社の事だけをアピールして

人材を口説こうとする事です。

本気で相手の事を思うのであれば

・現職に留まって頑張る事。

・他の会社にも応募してみて、比較検討する事。

そういう事をフェアに

提案するべきだと考えます。

「自社採用のためには手段を選ばない」

「冷静に比較検討する事を勧めない」

というようなスタンスで

ダイレクトスカウトを促進するのではなく

「本当にご本人のためになるのか?」

という事を考えて

フェアなスタンスで

やっていただきたいと思います。

人材紹介コンサルタント争奪戦が

繰り広げられている今

貪欲に採用しまくる気持ちも

わかるのですが

何事も節度とか誠意というものが

大切だと考えています。

人の人生に関わる事です。

「にんげんだもの」                                        みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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