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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「ビズリーチがエージェントを淘汰する?」

「ビズリーチがエージェントを淘汰する?」

先日

CTOなどIT領域エグゼクティブの

ヘッドハンティングの第一人者とも言える

X社様の社長さん&マネージャーの方と

会食させていただきました。

社長さんとは

10年近く前にお会いして以来

久しぶりのリアル対面でした。

私がIT領域を担当していたのは

30年前ですから

今や 「浦島太郎」 です(笑)。

知らない事なのに

知ったかぶりするのが

一番アホですから

私の勉強のチャンスとして

お客様にたくさん質問させていただきました。

大企業や成長企業に対して

CTOなど

年収2000万円以上のIT関連エグゼクティブを

ご紹介されているヘッドハンターから

お話を聞ける貴重な機会は

めったにありません。

私:「社長、最近のトピックはありませんか?」

社長:「今年は社員を連れて、1週間、ラスベガスに行きました。」

私:「ラスベガスとは、まさかギャンブルですか?」

社長:「そんなわけありませんよ。HRテクノロジーのカンファレンスを見学に行きました。」

HR Technology Conference & Exposition | Las Vegas

私:「それはさすがですね。社員の皆さんにとっても刺激になったでしょうね?」

社長:「興味関心がある意識の高い社員にとっては有意義でしたね。」

私:「カンファレンスの内容はどうでしたか?」

社長:「やはり、日本よりも進んでいて、早晩、日本も大きく変わると感じました。」

私:「結局、これから人材採用市場はどのように変わると思いますか?」

社長:「仕事に作業工数だけかけている会社は、ほとんど淘汰されるでしょうね。」

私:「大量採用とか、そういう領域はほとんどデジタル化されるという事ですか?」

社長:「はい、それはもちろんですが、私が想像している近未来像はこんな感じです。」

私:「具体的には?」

社長:「①HRテクノロジーの進化によって、人事採用の作業工数が省力化される。

 ②スカウトメールで集客しているエージェントは非常に厳しくなる。

 ③公開されている求人はデジタルに置き換わり、エージェントが介在できなくなる。

 ④ビズリーチがエージェントを締め出して、ダイレクトリクルーティングに集中する。

 ⑤その結果、経営者やエグゼクティブとの独自ネットワークを持つエージェントだけが生き残る。」

私:「なるほど、そうなるのは何年後ですか?」

社長:「2~3年以内だと思います。」

私:「御社はテクノロジーを積極的に使っている先進的エージェントに見えますが、今後の戦略は?」

社長:「エージェントの最後の価値は、お客様との信頼や知見の蓄積です。」

私:「という事は、どうなるのでしょうか?」

社長:「エージェントは人間臭いアナログな世界に戻らないと生き残れません。」

私:「先進的な社長からそんな言葉ですか? やはり、エージェントには人間力が必要ですね?」

社長:「地道にエグゼクティブにアプローチして、対等に話せる人間力や知見が必要です。」

私:「共感します。生き残るためには、人間力とコンサルティングへの回帰ですね。」

社長:「その通りです。だから武谷さん、ご紹介いただいたAさんのような人材を紹介してください。」

私:「おかげさまで、Aさんはお元気そうですね?」

社長:「Aさんは地道に自分の得意領域を開拓して、ムードメーカーにもなってくれています。」

私:「良かったです。ありがとうございます。」

社長:「彼の真摯な姿勢、協調性豊かな人柄が素晴らしいです。ぶれずに努力を継続しています。」

私:「やっぱり、ご本人のお人柄とポテンシャル、そしてそれを活かす職場環境ですね。」

社長:「武谷さん、だからエージェントは、アナログで人間臭い世界に回帰するんです。」

マネージャー:「武谷さん、下手に人材紹介経験がある人よりも、人間性重視でご紹介ください!!」

私:「承知致しました。ありがとうございます。」

最もITとかDX領域に強い

ヘッドハンティング会社の

社長さんやマネージャーの方が

「テクノロジー活用は当り前だからこそ、アナログな人間力勝負になる」

と、おっしゃっていた事が

とても印象に残りましたし

強く共感できました。

「いまから

ここから」                                            みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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