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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「事業部長として転職し大失敗」

「事業部長として転職し大失敗」

私自身の失敗談です。

「事業部長としてお迎えします」 と言われて

喜んで転職したら

大失敗という経験をしました。

「事業部長」 というぐらいですから

人材紹介事業部門の業績はもちろん

事業部門内の全ての事に関して

責任を負う立場です。

「事業部門の全てに責任を負う」 という事は大変ですから

「事業部長」 というタイトルにつられて

安請け合いしてはいけませんね。

私がバカです(笑)。

それでは、失敗しないためにどうすればいいのか?

「事業部門の全てに責任を負う」 

という覚悟は絶対必要なので

「事業部長」 というタイトルに浮かれて入社する前に

転職先の経営者(CEO)や経営陣との

事業計画に関する

綿密なすり合わせが不可欠です。

ほとんどの場合

転職先の経営者(CEO)の期待は

想像以上に高いのですが

それに比べると

「事業部長候補者」 は

サラリーマン的な自分目線のレベルでしか

事業計画を考えていないのです。

従って

「事業部長」 として入社する前に

具体的な事業計画に関して

相手の経営者(CEO)や経営陣との

キメ細かいすり合わせが必要です。

下記のような項目別に

具体的な数字ですり合わせをすると

相手の期待値と

こちらの現実感とが

大きく乖離しているケースがほとんです。

(時間軸での短期・中期経営計画のすり合わせ)

・売上計画

・利益計画

・人件費や広告費など投資金額

・オフィスコスト

・採用できる人材レベルや人数

・求人や人材獲得のリソース

・会社のネームバリューやプレゼンス

・市場環境に関する認識(3CやSWOT分析)

などなど、すり合わせをすると

「全く認識が違うじゃん!! こりゃとんでもない失敗をするところだった。」

という事がほとんどです。

従って、例えば

・1年目:売上1億円、人員5人、利益ゼロ

・2年目:売上1.5億円、人員7人、利益1000万円

・3年目:売上2.5億円、人員10人、利益2500万円

というように

具体的に数字ですり合わせする事が必須です。

相手の経営者(CEO)や経営陣は

だいたい上記の10倍ぐらいの数字を期待しています。

私の場合は

「売上2億円から1年後は10億円にしろ」

という期待でした。

このように

人材紹介業の実情を知らず

簡単に考えている会社に転職すると

自分やメンバーに大きなプレッシャーがかかります。

そして最後は

「事業部長」 としての責任を取らされて

事実上のクビになります。

自分は仕方ないですが

メンバーに大きな迷惑をかけます。

人生においても

人材コンサンタルトの仕事をする上でも

失敗は無意味ではありませんが

私のようなアホな失敗を

皆さんはしないでください。

見栄を張って

タイトルや年収につられて

転職しないでください。

リクルートもインテリジェンス(現パーソルキャリア)もJACも

人材紹介事業の売上が100億円を超えるまでに

20年前後の年月を費やしています。

地に足を着けて

じっくり頑張りましょう。

「一生勉強

一生青春」                                           みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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