「未経験者はレジュメを読めない？」

大変お世話になっている

Ｘ社様の社長さんとの会話です。

私：「社長、これまでは、どんな人材を採用してこられたんですか？」

社長：「創業メンバーは、私以外は全員、人材コンサンタルト未経験者ですよ。」

私：「え！！　全員未経験者ですか？」

社長：「はい、未経験者の方がいいと思ったんです。」

私：「なぜですか？」

社長：「うちは、エグゼクティブ（経営者）紹介専門だから、普通のコンサンタルトでは無理です。」

私：「なるほど。確かに、普通のコンサンタルトが戦力になるには時間がかかるかもしれませんね。」

社長：「そう思って未経験者を採用したんですが、これはこれで難しさもありまして。」

私：「どんな所が難しいですか？」

社長：「端的に言うと、意外とレジュメを読めないんですよ。」

私：「ほー、書いてある事を読むだけですが？」

社長：「私もそう思ったんですが、慣れていない未経験者には意外と難しいみたいです。」

私：「具体的にどんな所ですか？」

社長：「例えば、ＣＦＯ人材を探してもらうと、経理管理職全員にスカウトメールを送るとか。」

私：「ははー、なるほど。」

社長：「同じＣＦＯでも各社各様で求人要件が違うでしょう？」

私：「そうですね。」

社長：「大番頭タイプなのか？　資金繰り上手なのか？　ＩＰＯ経験者なのか？」

私：「なるほど。」

社長：「レジュメを読んでも、その人材がどのタイプなのか、意外とわからないみたいです。」

私：「盲点ですね。その内、慣れるでしょうけどね。」

社長：「でも、どんどん新たな案件が入って来るので、そんなに時間がありません。」

私：「わかりました。それで今回は人材コンサンタルト経験者を採用したいと？」

社長：「そうです。経験者であれば、レジュメを読む事には習熟しているはずですから。」

という事で

「レジュメを読む」　というスキルは

意外と貴重なものだったようです。

人事や人材コンサンタルトの皆さんは

多くの人材のレジュメ（履歴書・職務経歴書）を

日常的に拝見させていただいていますので

いつの間にか

そこに書かれた文言の背景を

想像できるようになっているようです。

その後、実際

こちらのＸ社様に

人材コンサルタント経験者の方をご紹介させていただき

ご採用いただきました。

その結果

未経験の方と相対比較すると

立ち上がりは早いようです。

成功例としては

入社初年度から５０００～６０００万円の

成約実績を上げていらっしゃる方も

出て来ました。

しかし

社長さんのご要望には

応えきれておりません。

まだまだこれからですが

今後も微力ながら

応援させていただきます。

「いまから

ここから」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。