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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「なぜ、職人になりたいの?」

「なぜ、職人になりたいの?」

数か月前

とても歯切れが良くて好感が持てる

人材紹介コンサルタントのAさんと

ご相談させていただきました。

そんなAさんですから

面接での評価も極めて高く

優良企業の内定を複数GETされました。

ただ、Aさんには

譲れないご希望条件がありました。

それは

「マネジメントには関わらず

ずっと最前線のコンサルタントでいたい」

という事です。

私:「へー、今の私であれば

   Aさんのお気持ちはわかります。

   プレイヤーもマネジメントも経験させていただいたので

   自分にはマネジメント適性がない事がよくわかりました。

   だから、独立起業してプレイヤーをやっているんです。

   Aさんは、お若いのに

   マネジメントを敬遠される理由は

   どういう事でしょうか?」

Aさん:「実は、父親が職人なんです。

     55歳まで大企業で働いていたのですが

     退職後、独立起業してから

     とても元気になって活躍しています。

     その姿を見て

     私はオヤジよりも若い年齢から

     職人人生を歩みたいと思ったんです。」

私:「なるほど、そうなんですね。

   やっとわかりました。」

Aさん:「私も武谷さんに聞きたかったんですが

     なぜ、独立して今でもプレイヤーをやっているんですか?」

私:「えー、これしかできないからです。」

Aさん:「そんな事はないでしょう?

     サラリーマンとしても出世しましたよね。」

私:「いやいや、結局、無理していたんだと思います。

   一人になると、本当に気楽ですから。

   最初に入社した会社が

   リクルートと言う素晴らしい会社でしたから

   自分勝手な私でも

   本当に温かく伸び伸びさせてもらいました。

   素晴らしい上司、素晴らしい同僚、素晴らしい後輩に

   恵まれて、とても幸運でした。

   あんな会社は、めったにありません。」

Aさん:「それなのに、辞めたんですね。」

私:「それは、私に管理職適性が無かったからです。

   私が会社や周囲の人に

   迷惑をかけてしまったからです。

   具体的には、昔のブログをお読みいただければわかります。」

Aさん:「それは読みました。(笑)

     事情はわかっています。

でも、辞める時点では

     独立企業は考えていなかったんですよね?」

私:「その通りです。

   全く考えていませんでした。

   ただ、リクルートで16年も働くと

   他の会社が息苦しくて我慢できませんでした。」

Aさん:「そして、独立起業してからは、どうですか?」

私:「社内の事など全く考える必要が無くて

   純粋に人材コンサルタントの仕事に集中できて

   やっとライフワークになりました。

   心の底から幸せです。

   何とか自分の居場所が見つかりました。」

Aさん:「めちゃくちゃ共感します。

     私も、武谷さんのようになりたいです。」

私:「Aさん、ありがとうございます。

   ただ、たまたま私が幸運なだけですし

   人それぞれの強み・弱み・事情がありますから

   まだまだお若いのに、一本線で考えないでください。

   Aさんには、自分で気づいていない

   様々な可能性があると思います。」

私より20歳以上お若いAさんの人生に

一生寄り添う事はできませんし

私の考えを押し付ける事はできません。

従って

「本当にそのキャリア選択でいいんですか?

後悔しないように、じっくり考えてくださいね。」

と、申し上げるのが

私の一つの役割かなと

考えております。

「一番わかっているようで

一番わからぬ

この自分」                                          みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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