ホーム > 社長ブログ > 「中途・新卒採用のバランスと定着率向上を考える」

社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「中途・新卒採用のバランスと定着率向上を考える」

2015年1月30日のブログです。

採用・育成と定着率向上は、永遠のテーマですね。

「中途・新卒採用のバランスと定着率向上を考える」

様々な人材紹介会社とお付き合いいただいているが

「新卒と中途とのバランス」 は難しい。

ある程度の企業規模になれば

私は 「中途2:新卒1」 が理想的だと思っている。

それぞれにメリット、デメリットがある。

(新卒採用のメリット)

・学習意欲が高い。

・先輩社員の意識が向上し組織が活性化する。

・素直で自社の社風に馴染みやすい。

・組織に厚みができる。

(新卒採用のデメリット)

・戦力化教育に時間がかかる。

・採用活動や内定後フォローが長くパワーがかかる。

・新卒だから定着率が高いという時代ではなくなった。

(中途採用のメリット)

・即戦力採用ができる。

・経営幹部など新卒では務まらないポジションを埋められる。

・他社のノウハウやナレッジを吸収できる。

・良い意味で様々な性格や考え方を持った人を採用できる。

(中途採用のデメリット)

・自分のやり方を持っているので、中には柔軟性に乏しい人もいる。

・社風に馴染めない人は早期に辞めてしまう。

・組織を一つの方向にまとめにくい。

新卒であれ中途であれ

個々人の性格や資質・バックグラウンドの問題なので

十把一絡げに論じるのは乱暴だと思うが

あくまで傾向の話としてお許し願いたい。

言いたいのは

各々のメリットはわかっているので

デメリットが表面化しないように

受け入れる企業側で入社後に十分ケアをしてほしいという事だ。

採用企業側も昔に比べると余裕が無く

採用後のケアが不十分な会社が多い。

単純に教育制度を充実させれば良いという問題ではない。

「制度より風土」 が大切だ。

人事だけではなく

経営者を筆頭に現場のマネージャーや社員に至るまで

「採用した以上、彼・彼女が踊りやすいステージを用意して長所を発揮してもらう」

という意識が浸透していないと駄目だ。

周囲の人が意識的に関わることが大切だ。

褒めてあげてほしい。

叱ってもあげてほしい。

すぐにニックネームをつくってくれる会社もある。

特に同期入社が少ない中途入社の社員をケアしてあげてほしい。

「自分の事で精一杯で他人の事など構う余裕はない」

そんな事を言っていると

いつまでも離職率が下がらず

常時欠員補充をしなければならない。

人材紹介の仕事をやっている会社が、そんな事を繰り返していいのか?

社員の定着率が高い会社の社長さんを見ていると

採用にも積極的に絡むが

その後の社員教育や日常のケアにも心血を注いでいる。

我々は他人の短所に目を奪われがちだが

偉い社長さんは社員の長所を活かそうとする。

これは大変な忍耐力と愛情を必要とすることだ。

そして、このような社長さんは

たとえ辞めた社員であっても退職後に飲みに行ったり

連絡を取ったりしている。

退職した社員も会社に遊びに来たりする。

そんな姿を他の社員もじっと見ている。

そんな社長さんの姿勢が組織の求心力につながる。

さすがの人間力だなと思う。

私は逆さになっても真似できないので

今一人で働いている。

「名のない草も

 実をつける 

 いのちいっぱいの

 花を咲かせて」                                  みつを

合掌。

記事の一覧に戻る

コンサルタントによる転職相談
ご登録はこちら

プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

カテゴリー

アーカイブ

このページのトップへ