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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「面接数は多いのに、なぜ決まらないの?」

「面接数は多いのに、なぜ決まらないの?」

先週のブログで書かせていただいた

「マネージャーの役割とは?」

の続編です。

先週はそもそも

「紹介件数が少ない」 

という課題を抱えたメンバーに対するマネジメント例を書きました。

今日は

「面接件数は多いのに決まらない」 

という課題を抱えたメンバーに対するマネジメント例を書きます。

2009年7月1日のブログにも

同じようなテーマで書かせていただいておりましたので

一部引用させていただきます。

「今月の面接件数は○○件でした。

 私なりに頑張りました!!」

 従って、過去の確率から割り出すと

 1カ月後の成約件数は○件でしょう?」

昔は、このような 「確率論マネジメント」 でも通用しましたが

今はほとんど意味が無いです。

競争環境やお客様の目が厳しくなり

「確率論マネジメント」 は通用しなくなりました。

最近、クライアントは迷ったら採用しないでしょう?

中途半端な面接を設定しても

年収の35%もエージェントに支払うわけですから

なかなか成約につながらないでしょう?

ではどうするか?

「決まる求人を独自に開拓する」

「決まる人材を独自で見つける」

このように自力でエクスクルーシブ案件の獲得とか

リファーラル決定ができれば、一番いいです。

しかし、それは簡単ではありません。

従って、特別なノウハウを持っていない普通の人材紹介会社は

「確率論マネジメント」 から決別する時です。

今は、面接の中身や面接前後の感触による

「面接品質マネジメント」 

に切り替えなければいけないのです。

下表のように、面接品質には、9通りあります。

    

クライアント
    登   ○   △   ×
    録   △   △   ×
    者   ×   ×   ×

お見合いと同じですから

どちらかが 「×」 であれば、結婚は成立しません。

逆に、クライアントもキャンディデートも

相思相愛の 「○&○」 は放っておいても結婚に至ります。

従って、問題は 

「○&△」、「△&○」、「△&△」 をどうるするかです。

今は、クライアント側が 「△」 で迷った場合は

これを 「○」 に変えるのは難しいですよね。

「合格ラインには到達していないかもしれませんが、採用してください」

と、クライアントにお願いしても難しいでしょう。

ですから、私なら

クライアント側が 「△」 の場合は

望みが薄いので、あまりパワーをかけません。

従って、残るは

クライアントが 「○」 だけど

キャンディデートが 「△」 のケースです。

ここから各論に入るわけですが

「なぜ、キャンディデートは 『△』 なのでしょうか?」

この理由を知る努力をします。

と言うか

「面接前に何がネックになりそうか?」

面談の時から想像できますよね?

更に、面接後は

「何か気になる事はありませんか?」 

「少しでも懸念されている事はありませんか?」 

など、柔らかい質問で本音を語っていただきます。

そうすると 「△」 の状態=迷っている原因、がわかりますね。

・仕事内容?

・ポジション?

・年収?

・相性?

・他社が第一志望?

・家族の反対?

・優柔不断で意思決定できない?

・今の会社に未練がある?

何かネックになっている事がわかります。

そして、ネックがわかったら

それをどのように解消するかをメンバーと一緒に考えて

打てる手は全て打つ事です。

そのプロセスをメンバーと共有する事が大切です。

もちろん、努力しても解決不可能な問題もあります。

その場合は仕方ないので

気分転換してあきらめましょう。

ただ、前向きに変えられる可能性ある案件は

具体的な解決策をメンバーに考えさせ、話し合い

迅速にアクションを起こすのが

マネージャーの仕事ですね。

もう 「確率論マネジメント」 では駄目だから

「1件1件の面接品質マネジメント」 

に入り込まないと

マネージャーの存在価値は無いです。

結局、「○&○」 と 「○&△」 の面接が

今現在何件進捗しているのか?

現場のマネージャーの予測として何件成約しそうなのか? 

最大何件? 実感値で何件? 最悪何件?

アナログな要素も入りますが

これが現在のマネージャーとしての業績予測になります。

これを最大値に近づけるべく、具体的な最善手を打っているか?

いつも予測値(ヨミ)と結果が大きくずれるアホマネージャーは

スキル不足なのか? 

メンバーとのコミュニケーション不足なのか? 

必ず原因があります。

そして、そんなアホマネージャーが抱える課題(原因)に手を打つのが

部長以上の仕事ですね。

以上、釈迦に説法ですが

「脱確率論マネジメント=面接品質マネジメント」

の話でした。

さあ、今年も残り3か月です。

頑張りましょう!!

「いまから ここから」                                           みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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