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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「提案力が落ちたよね」

「提案力が落ちたよね」

先週の金曜日に

リクルート時代の同期と

長年、B-ingやリクナビネクストの編集長とだった人と飲みました。

そこでの話題の一つが

「営業(人材紹介コンサルタント)の提案力が落ちたよね」

という事でした。

提案力が落ちた理由は、主に二つあります。

1 人材紹介業は、目に見える人材を直接クライアントに紹介できるからです。

⇒求人広告営業は、直接人材を紹介するのではなく、目に見えない広告という商品を

 尚且つ、前金で売らなければならないので、高度な提案力やマーケティング力が

 要求されました。

 「広告を出してみないと、採用できるかどうかわかりませんが、先にお金を払ってください」 

 と言うためには、かなりの提案力やプレゼン力が必要です。

2 リテーナー(前金)ではなく、成功報酬制になったからです。

⇒「決まったら成功報酬をください」 と言う事は簡単です。

 しかし、 「何とか決めるつもりですが、確約はできません。でも前金を払ってください。」 

 と言うためには、かなりの提案力や営業力が必要です。

従って、求人広告やリテイナー(前金紹介)を受注するために

頻繁に、クライアントに対する 「企画提案書」 を作成していました。

夜遅くまで土日も含めて

非常に労力のかかる仕事でしたが

企画提案書を作成するために

「マーケティング」 や 「採用理論」 の勉強をしたり

「偉大な先輩が残した伝説の企画書」 を集めて読んだりしていました。

「企画提案書」 を作成せずに

大型案件を受注する事などできませんでした。

「やはり、若い時に考え学ぶ。

 そうやって基礎体力をつける事が大切だね。

 今の若い人たちにも引き継いでいかないといけないね。

 そうしないと、ただ人材を右から左に紹介するだけの

 浅い仕事になってしまうよね。」

という話になりました。

クライアントに対して

「企画提案書」 を提出した経験がある。

そんな人材紹介コンサルタントは

最近、どれぐらいいるでしょうか?

コトラーとか、ポーターとか、ランチェスターとか

マーケティングの本は読んでいますか?

一言で言えば

「採用」 = 「マーケティング」 です。

例えば

「人材が企業を選ぶ」 という行為は

「消費者が買うものを選ぶ」 という購買行為と同じです。

マーケティングの勉強をしないと

一人前のコンサルタントにはなれませんので

若い内に是非勉強してください。

「いまから

 ここから」                                                 みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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