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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「求人票に魂を込めるとは?」

「求人票に魂を込めるとは?」

先日、大手人材紹介会社のRA(リクルーティングアドバイザー)として

頑張っているAさんとお会いしました。

Aさん:「最近、チームが変わりまして
     クライアントの顔ぶれも随分変わったんです。
     以前は大手企業が中心だったのですが
     今は主に中小企業を担当しています。」

私:「そうでしたか、どうですか?
   中小企業さんに対する営業は楽しいですか?」

Aさん:「はい、正直こんなに面白いとは思っていませんでした。
     最近、特に求人票を作成するのがとても楽しいんです。」

私:「求人票ですか?
   手間がかかって大変でしょう?」

Aさん:「そうなんです。
     我々RAにとっては
     求人票作成が一番大変ですし時間もかかります。
     ただ、以前はホームページと睨めっこしながら
     企業情報をコピーしたり
     『求人票の作成は一つの作業に過ぎない』
     と思ってやっていたんですが
     最近、中小企業さんの求人票を作成していると
     違う感覚がわいてきたんですよ。」

私:「へー、それはどういう事ですか?」

Aさん:「上場していない中小企業さんは
     財務諸表など詳細がわかりませんし
     ホームページ情報も充実していない会社が多いです。
     下手をすると、本当に薄っぺらい内容の求人票になってしまいます。
     そんな求人票では
     当然、CA(キャリアアドバイザー)からの推薦も少なくなります。
     何とか推薦数を増やしたいと思うと
     RAとしては、相当頑張って企業にヒアリングをしないといけません。
     ハード情報が少ない分
     社風とかエピソードなど
     ソフト情報をたくさん盛り込むようになります。
     そうやっていますと
     『求人票に魂を込める』 ような感覚になってくるんですよ。
     その結果、有名な大手企業と並んで
     優秀な人材に応募していただける時もあるんです。
     これこそ営業冥利につきます。」

私:「なるほど。
   ハード情報が少ないからこそ
   RAとしての手腕が問われるのですね。」

Aさん:「その通りです。
     実際、ハード情報は企業のホームページを見ればわかる事です。
     しかし、本来であれば
     求人票にはHPでは知り得ない情報があった方が
     転職を希望される方のためですよね。
     当然、求人票だけではなく
     CAにも直接クライアント企業のPRをしています。
     要するに「社内営業」ですが
     CAからの様々な質問に答える事によって
     自分自身もクライアント企業への理解が深まります。
     人材紹介の営業って奥が深いなー
     と今更ながら感じています。」

優秀なキャンディデートには

数多くの求人情報が集中します。

その中で、自分のクライアント企業に応募してもらえるか?

という事は、RAにとって生命線ですね。

求人票も含めて

クライアント企業のPRをするために

コンサルタントの皆さんは、必死で頑張っています。

大手上場企業の場合は

IR情報など多くの情報が公開されており

有名企業であればブランドイメージも確立されています。

しかし、知名度が低い中小企業に応募していただく時には

どれほど多くの情報を提供できるか?

また、内容の濃い情報をお伝えできるか?

という事が、まさに生命線です。

Aさんがおっしゃるように

その部分にRA(営業担当)としての面白さがあると思います。

逆に、有名大手企業であっても

実は多くの人が知らない情報を聞けたら

それは大変価値があります。

そのような、ディープな未公開情報をいかに引き出すか?

いかに見せるか?

RA(営業担当)は、クライアント企業の宣伝マンようなものですね。

同じ1社の1つの求人でも

担当する人材紹介コンサルタントが100人いれば

100通りの見せ方があります。

この宣伝競争も面白い部分だと思います。

人材紹介コンサルタントの皆さんは

担当クライアントを上手に宣伝できているでしょうか?

是非、魂を込めて宣伝していただき

クライアントに頼られる人材コンサルタントになりましょう。

「夢中で仕事をしているときは
 自分を忘れる
 自分を忘れているときの自分が
 本当の自分で
 一番充実して
 しあわせなときだ」                          みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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