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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「仕事の価値を年収だけで決められてたまるか!!」

「仕事の価値を年収だけで決められてたまるか!!」

人材紹介コンサルタントの皆さんは

業界による年収の格差というものを

肌身を持って感じていらっしゃると思います。

労働時間も労働負荷もあまり変わらないのに

業界や会社によって給与水準が大きく異なります。

この点に不満を感じて

キャリアチェンジする方も少なくありません。

特に大きな問題となっている職種の例としては

保育士や介護職などが典型だと思います。

現在も、そして今後も大変必要とされている重要な職業なのに

更に責任は重く重労働でもあるのに

給与水準が低く、結果として定着率も低いという状況になっています。

背景には業界のビジネスモデル(収益構造)の問題がありますので

これを是正する事は容易ではありませんね。

特に保育や介護などは

国や地方自治体の補助があって成り立っていますので

一朝一夕には変える事ができません。

それ以外でも小売の接客業などは

労働時間が長く立ち仕事の激務にも関わらず

給与水準は高くありません。

外食産業やコンビニエンスストアなどは

慢性的な人手不足に悩んでいます。

その結果、外国人労働者も大変多いです。

就職活動をする学生さんたちの中には

「どの業界に行くと年収が高いのか?」

を調べて志望業界を決めている人も多いと思います。

それでも多くの人にとって

仕事はお金だけでは決められないものでもあります。

どの業界で働くか

どの企業で働くかではなく

どんな仕事をして

どのように社会に役立ちたいのか?

が重要だと感じます。

自分の職業への愛着や想いを持って働いている人は

給与が低くても満足度は低くないと思います。

要するに

「プロとしての誇りを持って働けるか?」

ですね。

どんな仕事でも

その仕事特有の必要とされる能力や適性があります。

この点をよく考え突き詰めて職業を決めた人は

そこにやりがいを見出す事ができます。

それはお金には代えがたいものではないでしょうか?

そのように考えてみると

業界による給与の格差だけが問題ではないと感じます。

先ほど例にあげた保育士や介護職が高給になったら

元来、子供や人のお世話が好きでもない人も

その仕事に就きたいと思うでしょうか?

仮にそうなってしまったら、それはそれで問題ですよね。

経済の先行き不安や少子高齢化が進む日本で

一人一人が人生における仕事の意味を真剣に考える事が

今こそ求められているのではないかと思います。

我々は単なるマッチング・マシーンではなく

そこに価値を提供できる人材紹介コンサルタントでありたいものです。

「しあわせはいつも
 自分のこころが
 きめる」                              みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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