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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「ゴール設定を間違えるな。資格より実務能力が大事です。」

「ゴール設定を間違えるな。資格より実務能力が大事です。」

世の中には「資格」や「免許」が必要な仕事というものがあります。

代表例としては

医師や看護師、弁護士や会計士などでしょうか?

我々の人材紹介業も厚生労働大臣許可事業です。

バブル崩壊以降の長い不況やリーマンショックなどを経て

「手に職をつけて、どんな不景気でも生きぬける人間になりたい」

と思う方が増えてきたように感じます。

サラリーマン組織においても

「ゼネラリストからスペシャリストへ」

という志向の人が増えているのではないでしょうか?

高度成長時代のように

一つの組織に忠誠を尽くし懸命に働いても報われず

50代、40代、早ければ30代でリストラされても

仕方ない時代になりました。

リストラされ失業したお父さんを見て育った人も少なくないでしょう。

従って

「組織より自分を信じられる力を身に着けたい」

と思うのは突飛な事ではありません。

一方、国家資格取得のための学校など教育産業市場は縮小傾向にあります。

もちろん、少子化による若い世代の人口減の影響はありますが

弁護士や公認会計士などの難関資格を取得しても

実際の就職事情が良くない事が背景にあります。

多くの方がわかっている事でしょうが

資格を取ったからと言って

それだけで仕事ができるわけではありません。

自分の力を発揮できる組織に就職する事が大前提ですし

就職後も長年の努力と経験を重ねてこそ

その仕事におけるスペシャリストになれるわけです。

人材紹介コンサルタントの仕事も

「キャリアコンサルタント資格」さえ取れば

未経験でもできると勘違いして

ご相談に来られる方が数多くいらっしゃいます。

勉強して資格を取ると体系的な学習ができますし

論理的に整理して仕事に取り組む事ができますので

実際の職務にも大いに役に立つ所はあります。

資格を取った事は大いに評価にされるべきです。

しかし、現場では

「資格を取ったからできる仕事」ではなく

「資格がなくてもできる仕事」なのです。

少なくとも今現在での話ですが。

いずれは「職業紹介責任者」というような甘い資格ではなく

ホンモノの「キャリアコンサルタント資格」を

多くのお金と労力をかけて取得しないとできない仕事になると予測しています。

しかし、現状の人材紹介コンサルタントの仕事は

資格より営業力やコミュニケーション力、人的ネットワークなど

実務における経験や能力の方が必要である事は

皆さんも理解されていると思います。

資格受験予備校市場が低迷する一方で

社会人向け英会話スクールなど語学学校の市場は伸びています。

経済のグローバル化が大きな影響でしょう。

それだけではなく

「日々の仕事の質や実務能力の幅を拡げたい」

と考えている人が多い事を示しています。

「資格を取って、○○の職業に就く」ことがゴールではなく

「その職業でいかにスペシャリストになれるか?」という事が

どんな仕事においても大切な時代です。

まさに、マニュアル化できる仕事はAI(人工知能)やロボットにさせて

特殊でアナログな難しい職人仕事だけを人間がやる。

そんな時代が来ています。

「いちずに一本道
 いちずに一ッ事」                          みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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