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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「年収をつり上げるな!!」

「年収をつり上げるな!!」

内定したキャンディデートの年収をつり上げて

クライアントに売り込む人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)がいますが

それが一体誰のためになるのか? と思います。

本当にキャンディデートのためになるのでしょうか?

自分が高いFEE(インセンティブ)をもらいたいためでしょうか?

クライアントの納得感はあるのでしょうか?

実際に 「年収をつり上げる」 のは

ある種のスキルですし剛腕だと思います。

クライアントに対する説得力が必要です。

しかし、何かしっくり来ないですね。

いたずらに高い年収で入社すると

キャンディデートにプレッシャーもかかりますから

入社後が大変だと思います。

通常は前職での年収をベースに交渉して

無理につり上げない方がいいと思います。

キャンディデートの実力があれば

年収は後からついてきますよ。

ある人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の方から次のような事を伺いました。

この方は大変誠実で、私が尊敬しているAさんです。

Aさん:「うちのトップコンサルタントはそれなりに力はあると思いますが

     仕事でからみたくないんですよ。」

私:「なぜですか?」

Aさん:「仕事のやり方がクリーンではないと言いますか

     チームワークで仕事はできない人です。」

私:「具体的には?」

Aさん:「優秀なキャンディデートがいらっしゃれば複数内定が出ますよね?」

私:「そうですね。

   トップコンサルタントのクライアントでも内定が出るし

   AさんやBさんのクライアントでも内定が出ますよね?」

Aさん:「そうそう、その時に私たちは

     キャンディデートが幾らの年収で内定したかをオープンにしますが

     トップコンサルタントの人は最後まで正式な年収は決まってないと言って

     隠すんですよ。」

私:「へー、なんか変ですね。」

Aさん:「それで最後の最後に一番高い年収をドカーンと提示して

     キャンディデートを自分のクライアントに引き込んでしまうんです。」

私:「へー、その人は凄腕なんでしょうけど

   一緒に仕事したくないですね。」

Aさん:「はい、私もそう思いまして

     途中からできるだけ

     からまないようにしました。」

私:「同じ職場仲間としては寂しいですね。

   その人は凄いかもしれないけど尊敬できないですね。」

こういう話は特に外資系企業の上級管理職の求人などで起こりがちです。

他社が年収1500万円でオファーを出したら

最後に1800万円提示してひっくり返すとか

よくありそうですね。

そんな事をしてどうなるのかな?と思いますが

最後に選ぶのはキャンディデートですから仕方ないですかね。

年収だけで決めないでほしいですけどね。

個人的にはやっぱりしっくり来ません。

「にんげん

我慾のかたまり

にんげんのわたし」               みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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