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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「ヒントを与え考えさせろ。体罰は悪か?」

「ヒントを与え考えさせろ。体罰は悪か?」

 

 

 

最近 「体罰狩り」 のように連日体罰を告発する報道がされています。

 

 

 

私も数えきれないほど体罰を受けて来ました。

 

 

 

鉄パイプで殴られたり、意味のわからない事で坊主にさせられたり、

 

 

 

AKBじゃあるまいし。

 

 

 

学んだとすれば、大人はその時の気分で怒るので、

 

 

 

そんな不条理な事も我慢して耐えれば楽しい事もあるさ、って事ぐらいですかね。

 

 

 

でも、本当に 「体罰」 は悪い事なのでしょうか?

 

 

 

悪いとすれば、どこが悪いのでしょうか?

 

 

 

監督:「こら!!

 

    お前は何やってるんだ!! 

 

    何度同じ事を言わせればいいんだ!!

 

    このバカヤロー!!」

 

 

 

これを言われ殴られた選手は、このように思う人が多いでしょう。

 

 

 

選手:「また怒られた。

 

    あー、これでまたレギュラーの座が遠のくな。

 

    俺って駄目だな。」

 

 

 

これでは自信を喪失させ、やる気をそぎますね。

 

 

 

監督は選手ができない事に腹を立てて怒っているだけに思えます。

 

 

 

大前提として、礼儀(マナー)やルール、チームワークなど

 

 

 

必要な事はしっかり教えなければいけないし、

 

 

 

それを守れない選手に対しては厳しく注意するべきだと思います。

 

 

 

ただ、そのような次元は卒業して、全国レベルや世界レベルで戦う選手に対して、

 

 

 

「バカヤロー!! 何度同じ事を言わせればいいんだ!!」

 

 

 

では何も指導している事になりません。

 

 

 

選手自身がもっとうまくなってレギュラーや代表になりたいと思っているわけですから、

 

 

 

どうすれば(How)もっと上手になれるのか知りたいでしょう。

 

 

 

その「どうすれば(How)」を教えられないと指導者として一流じゃないと思うのです。

 

 

 

監督:「こうしろって言っただろう!!」

 

    どうしてできないんだ!!」

 

 

 

「こうしろ」という答は言っているのですが、どうすれば(How)できるかがわからないから

 

 

 

選手はもがいています。

 

 

 

そして怒られるから委縮して益々できなくなるのです。

 

 

 

プロ野球の野村監督がTVに出演して言っていました。

 

 

 

野村監督:「選手に答を教えては駄目だ。

 

       選手にはヒントを与えて自分で考えさせないと成長しない。

 

       体罰によって一流選手は育たない。」

 

 

 

司会者:「でも、どうすればいいのか答を聞かれた場合は?」

 

 

 

野村監督:「一晩考えろと言って考えさせます。

 

       野球は考えるスポーツです。

 

       一球投げたらプレイが止まり、また一球投げたらプレイが止まります。

 

       こんなに休んでいる時間が長いスポーツは無い。

 

       その分、次の一球で何が起こるかを考え予測して、あらゆる事態に備える。

 

       考えるために与えられている時間なんです。

 

       野球は考えるスポーツだとわからないでやっても駄目なんです。」

 

 

 

それから、 「選手に自信を持たせることが大事だ」 とも言っています。

 

 

 

「自分は最下層からTOPまで経験したので、色々なレベルの選手の気持ちがわかる」

 

 

 

「人を生かす、育てる、使う、って言う全て『信』が基になっている。

 

『信頼』 『信用』 『自信』

 

『信』 なくして何事も始まらない」 とも言っています。

 

 

 

野村監督は説明が大変わかりやすいです。

 

 

 

「誰でもわかるように本質的な事を語れる」 

 

 

 

これが指導者としての最も重要な能力かもしれません。

 

 

 

「名もない草も実をつける いのちいっぱいの花を咲かせて」    みつを

 

 

 

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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