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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「決まればいいってもんじゃないよね?」

「決まればいいってもんじゃないよね?」

 

 

 

株式会社ビジネスコーチ(人材ビジネス経営戦略コンサルティング会社)の小出社長よりお送りいただいている人材ビジネスに関するニュースクリップです。

 

「外部から幹部」どう選ぶ、ヘッドハンティング、公募、海外進出・後継者難で

 

需要増。

 

2012/03/29 日経産業新聞 22ページ

 

 人材の流動化が止まらない。あなたの会社でも外部から経営幹部を迎え入れて

 

いるのではないだろうか。気をつけたいのは人材の探し方。失敗した時のダメー

 

ジが大きい分、細心の注意が必要だ。「ヘッドハンティング」「公募」という2

 

つの手法について専門家に“損得勘定”を聞いた。

 

 サーチファーム・ジャパン(SFJ、東京・千代田)はメーカーや流通業、

 

IT(情報技術)関連などに経営幹部を紹介するヘッドハンティング大手。社長

 

の武元康明氏はこれまで何人もの移籍話をまとめたエキスパートだ。

 

 「ヘッドハンティングは企業の変革期にこそ求められる」と武元社長。

 

2008年のリーマン・ショック直後こそ依頼は減ったものの、東日本大震災以

 

降、問い合わせが増えているという。海外進出への機運などが高まっているためだ。

 

移籍に平均900万円

 

 依頼主はまず、SFJと個別に相談して求める人材像を伝える。条件を詰めた

 

段階で正式な依頼となり、250万~500万円(税別)の費用がかかる。

 

 SFJは条件を満たす候補者にアプローチを重ねる。移籍の感触をつかんだう

 

えで面接。依頼主も納得すれば成立となる。「仲人が入ることで、“お化粧”して

 

いない状況でのお見合いになる」(武元社長)というのが売り物だ。難易度にも

 

よるが、1人あたりの移籍費用は平均で800万~900万円ほど。失敗が少な

 

い分、それ相応の費用がかかることを認識しておきたい。

 

 あまり費用をかけたくなければ公募を考えたい。「年収1000万円以上の転

 

職」を掲げるビズリーチに役員公募を依頼する場合、支払う費用は採用した人材

 

の年収の20%で済む。年収2000万円なら手数料は400万円となり、ヘッ

 

ドハンティングよりも安く収まる。

 

 ビズリーチを利用すれば、10万人の登録者に移籍話を持ちかけることができ

 

る。匿名の職務経歴書を検索したり、直接スカウトメールを送ったりすることも

 

できる。ビズリーチの南壮一郎社長は「人材プールという“釣り堀”で釣った方が

 

効率がよい」と転職サイト活用の利点を訴える。

 

 ビズリーチは3月31日まで、日本初となる4社合同の経営幹部公募を手がけ

 

ている。4社の顔ぶれは、オイシックス(東京・品川)、JIMOS(福岡

 

市)、はてな(京都市)、日本ケイテム(同)で、提示した年収は最大で

 

1200万~2500万円ほど。手厚い待遇に転職希望者の関心も高まっている。

 

 ただし、興味本位で登録する人も多く、見極めには時間がかかると覚悟したほ

 

うがよい。さらに相手側からの応募を待つ格好のため、知名度のない企業は候補

 

者集めに苦労しがち。転職サイトに頼らず、自らのホームぺージなどで公募する

 

なら、さらに注意が必要となる。

 

ミスマッチも

 

 ヘッドハンティングであれ公募であれ、採用した人材が職場にフィットするか

 

どうかは実際に働いてもらわないと分からないのが実情だ。

 

 例えば自動車部品メーカーのユーシン。創業家出身の田辺耕二社長兼会長が高

 

齢のため、10年7月に社長候補を公募して脚光を浴びた。結局、1700人以

 

上の応募者の中から、11年3月に外務省出身の八重樫永規氏を選んだ。ソニー

 

出身でフェリカネットワークス取締役の丸子秀策氏など10人以上も幹部候補と

 

して採用した。

 

 ただ、内定から半年もたたないうちに「役所の流儀が染みついており、民間企

 

業のトップとしてふさわしくない」(田辺社長兼会長)として八重樫氏を取締役

 

から解任、社長人事も白紙に戻した。次期社長は外部からスカウトするという。

 

 こうしたミスマッチは「公募に限らずどんな手法でも起きうる」(ビズリーチ

 

の南社長)という。ヘッドハンティングのSFJも「依頼案件の1割弱はうまく

 

いかない」と漏らす。外部から経営幹部を迎え入れるためには、それ相応の準備

 

が必要と肝に銘じるべきだ。

 

 帝国データバンクの調査によると国内企業の3分の2が後継者難に直面してい

 

る。ヘッドハンティングや公募を上手に使って状況を打開するのは選択肢の1

 

つ。手法の違いによる損得勘定をよくよく見極めたうえで、積極果敢に挑んでも

 

らいたい。

 

(井上孝之、外山尚之)

 

【図・写真】4社合同の経営幹部公募を実施している、はてなやオイシックスな

 

どの担当者

 

——————

 


この記事を読んで、

 

「あー、またオーナー経営者がカモにされている。」

 

と思った。

 

私も前金営業をやっていた頃は、オーナー経営者をカモにした代表だった。

 

だから、他社を批判する資格はない。

 

しかし、ユーシンさんなんて一体何十年幹部採用を続けているのだろう?

 

ちょくちょく新聞の求人広告でも拝見する。

 

昔、同僚が人事担当役員あて営業に行ったら、

 

「これからはインテリヤクザの時代だ。そんなヤツを紹介してくれ。」

 

と言わて、「ざっくばらんでおもしろい会社ですね。」と笑っていた。

 

そんなインテリヤクザを探していた会社が、今回は外務省出身者を

 

選べば、早晩クビになることぐらいは想像できるだろう。

 

本当にユーシンと言う会社やオーナー経営者の歴史・社風・性質を

 

理解して仕事をしているとは思えない。

 

「広告だからそこにはコミットしていない。」と言うだろうが、

 

それじゃただの釣り堀管理人だ。

 

採用の仕事に関わるなら、入社後の定着にコミットしなければ駄目だ。

 

それから、オーナー経営者に苦言を呈するが、

 

後継者を育てられなかった責任をどう考えるのか?

 

社内にいないなら自分で探すべきだと言いたい。

 

それがトップの仕事じゃないのか?

 

経営者をカモにする業者と、後継者を育てられない経営者、お互い様だ。

 

経営者の方々、どうしても困ったら私が良いエージェントを教えます。

 

 

 

 

 

そんな事より、皆さん、3月末ですね。

 

今年度も大変お疲れ様でした。

 

来週からの来年度も頑張りましょう!!

 

 

 

 

 

「トマトがトマトであるかぎりそれはほんもの

 

 トマトをメロンに見せようとするからにせものとなる」  みつを

 

 

 

 

 

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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