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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「JACのクリスマスパーティー」

「JACのクリスマスパーティー」
 
このブログを書いている日時は、12月7日(水)の18時です。
 
そろそろ、JACリクルートメントのクリスマスパーティーが始まると思います。
 
下記、2000年頃の懐かしい会話です。
 
私:「ひろみさん(田崎ひろみ会長CEO)、うちは忘年会はやるんですか?」
 
会長:「武谷(たけや)君、貴方、わかってないわね。
    うちは日本の会社みたいな品の無い忘年会はやらないわよ。」
 
私:「え!! 何もやらないんですか?」
 
会長:「やるわよ。
    うちは忘年会じゃなくて、ちゃんとしたクリスマスパーティーをやります。」
 
私:「クリスマスパーティー?
  忘年会と何が違うんですか?」
 
会長:「武谷(たけや)君、貴方は日本の会社しか知らないから全然わかってないわね。」
 
私:「いやー済みません。
  クリスマスパーティーと言えば、学生時代に友達の家に集まって盛り上がったぐらいです。
  リクルートでは単なるバカ騒ぎの忘年会でしたし。」
 
*総務など裏方さんは大変だったと思いますが、当時の社員の行儀が悪かったです。
 司会の話も聞かず、みんな好き勝手に飲んで食べて大騒ぎしてました。
 
会長:「そんな事だから日本人は馬鹿にされるのよ。」
 
私:「そんなに馬鹿にされますか?」
 
会長:「貴方ね、1年の締めくくりぐらいちゃんとやらないと駄目でしょう?
    外国では日本のようなバカ騒ぎの忘年会なんかやりませんよ。
    プライベートは別として会社の大切な行事ですよ。」
 
私:「無知で済みません。
  ところで忘年会と違う点はどんなところでしょうか?」
 
会長:「だから、忘年会とは全然違うの!!
    一緒にしないでよ。」
 
私:「ははー、大変失礼しました。
  それではクリスマスパーティーとはどのようなものなのでしょうか?」
 
会長:「うちは立食じゃなくて、ちゃんと全員着席してフルコースディナーをいただきます。」
 
私:「え!! 着席してフルコースですか?
  美味しいでしょうけど、お金かかりそうですね?」
 
会長:「貴方ね、大切な1年の締めくくりですよ!!
    みんなで美味しいディナーを食べながら、美味しいお酒を飲んで、楽しい会話をするのよ。
    それが大人、それが国際人というものです。」
 
私:「何だか宮中晩餐会みたいで緊張しますね。
   私はそのようなフォーマルな場が苦手で、何をしたらいいかわからなくなります。」
 
会長:「貴方ね、仮にも社長なんだから、もっとしゃきっとしなさい!!
    貴方がお手本にならなくてどうするの?
    社長は堂々としなさい!!」
 
私:「ははー、貫禄が無くて済みません。
  ところで、ディナーを食べるだけですか?」
 
会長:「貴方ね、それだけじゃ意味が無いじゃない。
    その場で年間MVPや年間ベストチーム賞の表彰もするわよ。」
 
私:「なるほど、それはいいですね!!
  みんなの前で表彰される社員は嬉しいでしょうね?」
 
会長:「ただの表彰じゃないのよ。
    その場で私が表彰する理由を話します。
    私が直接その社員をたたえます。誉めます。」
 
私:「なるほど、素晴らしい!!
  それは感動的ですね?
  泣く社員もいるでしょうね?」
 
*実際に感激して号泣した社員もいました。
 
会長:「そうなのよ。
    それを見て、『来年は私が頑張ってMVPを獲ろう!!』 と思ってもらいたいの。」
 
私:「いやー、そんな舞台で表彰されたら、『来年は俺が絶対獲る!!』 と思うでしょうね。
  それでトロフィーとお金をあげるんですか?」
 
会長:「貴方ね、本当にセンスないわね!!
    いい加減で日本の会社の忘年会は忘れなさい!!」
 
私:「ははー、センスがなくて済みません。
  でもー、それでは何もあげないんですか?」
 
会長:「あげますよ。
    もっとセンスの良いものをあげます。
    美しいクリスタルのトロフィーに名前を彫ってあげます。
    それから、日本の会社みたいに品の無い『金一封』ではなく、金貨をあげます。」
 
私:「え!! 金貨ですか?」
 
会長:「はい。メイプルリーフ金貨をあげます。」
 
私:「さすが、センスいいですね。
  金貨をもらったら嬉しいですね。
  良い記念になりますね。」
 
会長:「そうですよ。
    お金なんかもらっても、その日の飲み代に使って終わりでしょう?
    そんな意味の無いものはあげたくないの。
    折角会社に一番貢献してくれた社員ですからね。」
 
私:「なるほどー、大変よくわかりました。」
 
会長:「貴方、何もしないでいいわけじゃいのよ。
    貴方は私の隣に立ってトロフィーや金貨を渡してあげなさい。
    貴方も心から誉めてあげなさい。」
 
私:「ははー、もちろんやらせていただきます。」
 
会長:「ところで貴方、ちゃんとした服装で来なさいよ。」
 
私:「え!! ちゃんとした服装とは? 今日のスーツでは駄目ですか?」
 
会長:「貴方ね、1年で一番大切なパーティーなんですからタキシードで来なさいよ!!」
 
私:「え!!そんなタキシードなんか持ってないですよ!!」
 
会長:「貴方、持ってないなら買いなさい!!
    給料たくさん払ってるでしょう!!」
 
私:「ははー、もちろん買わせていただきます。」
 
会長:「男性はタキシード、女性はロンドレスが基本よ!!
    少なくともマネージャー以上は、タキシードかロングドレスにしなさい!!」
 
私:「ははー、そのように通達します。」
 
会長:「まあ、基本的にはきちんとやりますが、もちろん余興やゲームも楽しくやるわよ。
    そんな堅苦しくするつもりはないから安心しなさい。
    貴方は何でも堅苦しく考えすぎるのよ。」
 
私:「ははー、そう言っていただいて安心しました。
  アカデミー賞とかグラミー賞の授賞式を想像してしまいました。」
 
このような話で、JACのクリスマスパーティーは深夜まで続きます。
 
当時のJACでは、新卒内定者もクリスマスパーティーに招待していました。
 
これもなかなか良かったと思います。
 
マンパワー・ジャパンは社員数が多いし全国に散らばっているので、
 
多分ブロック別とか事業部別で忘年会をやっていたと思います。
 
社長や役員、事業部長で15人ぐらいの忘年会もありましたが、
 
当時の社長と専務が自動車通勤で一滴も飲まれなかったので、
 
新参者としては当然ながら一滴も飲めず、酒飲みの私はつらかったです。
 
「人生いろいろ」 「会社もいろいろ」 「忘年会やクリスマスパーティーもいろいろ」 です。
 
このような場面にそれぞれの社風が出るのでおもしろいです。
 
「梅の木に梅の実 柿の木に柿の実 それでよいのです」   みつを
 
合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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