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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「天下りのくそジジイのために誰が働くか!!」

「天下りのくそジジイのために誰が働くか!!」
 
人材紹介会社や人材派遣会社は、大きく独立系と資本系とに分かれる。
 
独立系は生き残るもつぶれるも、社長の器次第だから放っておこう。
 
何事も自己責任でやりたいようにやればいい。
 
しかーし、資本系の人材会社は黙って見過ごすわけにはいかない。
 
業界が成長している内は多少の投資はするが、成長が止まった瞬間、
 
不景気になった瞬間にEXITしてしまう。
 
人材紹介や人材派遣事業に対する思い入れは、ごくわずかな人を除くと何も持ってない。
 
大手金融系、大手商社系、大手メーカー系、大手流通系、大手交通系、大手広告代理店系、
 
ほとんど駄目。
 
本気じゃないもんね。
 
本気だと思ったのは、元キャプラン(伊藤忠商事系)社長の横倉さんぐらいかな。
 
その後、人材協の専務理事もやられて、業界の規制緩和に尽力された。
 
昔、労働省の役人と東大の教授(御用学者)が、民間の現場視察という名目で、
 
リクルート人材センター(現:リクルートエージェント)に5人ぐらいで来た。
 
その時、私は30歳ぐらいだったが、横倉さんに、
 
「武谷(たけや)君、思いっきり言いたい事を言いなさい。
法律が現状に追いついていないこと、現場の状況を訴えなさい。
ガンガン言って規制緩和させなければ駄目だよ。」
 
と言われた記憶がある。
 
始まってみたら、私より横倉さんの方が若者のように言いたい事を言っていた。
 
それを横で見ていて、「この人、人材ビジネス好きなんだ」 と思ったのを覚えている。
 
こういう人が、今の資本系人材会社に何人いるだろうか?
 
親会社から何もわからん窓際族が何人も天下って来て、多い会社では取締役が20人いる。
 
この人たちの年収は親会社と同じだから、1500~2500万円ぐらいだ。
 
*メーカー系や流通系はもっと安い。
 
それに対してプロパー社員の年収はだいたい三分の一。
 
500~600万円もらっていれば良い方だ。
 
昨年会った売上3000万円プレイヤーの年収が500万円程度だった。
 
独立系なら1000万円もらえるのに。
 
結局、「天下りくそジジイ」 のために働いているんだ。
 
更に物事を決めるのも遅い。
 
そもそもわからないから、物事を決める尺度を持ってない。
 
決めない内に時は流れて、業績は落ちて行く。
 
物事を決めても、いつか人事異動か定年でいなくなるから責任は取らない。
 
しかし、偏差値は高くて何か言いたい人たちだから、わからないけど口だけは出す。
 
これにプロパー社員が翻弄される。
 
これだから性質が悪い。
 
しかーし、こんな会社でゆっくり働きたいという人もいる。
 
独立系の人材紹介会社で死にもの狂いで働き、
 
「これ以上疲れて、こわれちゃうのがイヤ!!」 という人もいる。
 
だから、私はこのように説明する。
 
「想像している以上に官僚組織で無責任なくそジジイもいますが大丈夫ですか?
その代わり割り切って淡々とやれば今よりは楽に働けますよ。」
 
独立系人材紹介会社で疲れた人は、
 
「わかりました。頑張ります!!」 とか言うので、
 
「頑張っちゃ駄目です。あくまで淡々粛々と働いてください。
必要以上に目立ってはいけません。ただ業績だけ上げればいいんです。」
 
とアドバイスする。
 
資本系人材会社の経営陣に告ぐ。
 
「黙れ!!何もするな。」
 
その方が会社のため、社員のためになる。
 
業績を伸ばすのか? 現状維持で何とか黒字にするのか? 縮小なのか? 
 
その方針だけはっきりしろ。
 
あとは、現場のプロパー社員の中で実力があって人望のある人間に任せろ。
 
しかーし、結果責任は自分が取れ。
 
何もできないのに高い年収もらっているんだから、それぐらいの責任は取れ。
 
「ターンアラウンド」 とか、「ターンアラウンダー」 とか聞いて笑っちゃうぜ。
 
ただ多くのグループ会社に出向しているだけでは経営者と言わない。
 
リスクテイクしないで駄目なら異動する人を経営者とは呼ばない。
 
貴方たちがいるから、いつまでたっても会社が立ち直らないんだよ。
 
わからん事を認めて人に任せる勇気を持て。
 
そうすれば、社員もイキイキして自然と業績も上がる。
 
以前、ある大商社マン社長から言われた。
 
「武谷(たけや)君、なぜリスキーな独立なんかするんだ?
うちの会社を一緒に大きくしようよ。
リクルートやインテリジェンスみたいにさ。」
 
その人は、華々しい事業計画だけぶち上げて業績が思うように伸びなくなったら、
わずか数年で親会社に嬉しそうに戻ったそうだ。
 
貴方みたいな人間になりたくないから一緒に働かないんだよ。
 
「トマトがトマトであるかぎり それはほんもの
トマトをメロンに見せようとするから にせものとなる」   みつを
 
合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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