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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

エグゼクティブとの面談で 「鼻血ぶー!!」

エグゼクティブとの面談で 「鼻血ぶー!!」
 
以前、ブログでご紹介した悩める人材紹介コンサルタントAさんと
その後の仕事ぶりを確認するため飲みに行きました。
 
(下記、以前のブログの抜粋です)
 
先週、ある人材紹介会社のエグゼクティブ担当コンサルタント(Aさん)と面談しました。
 
ただ、最近なかなか業績が上がらず悩んでいました。
 
私:「うーん、そんな暗い顔で面談しても決まらないでしょうね?」
 
Aさん:「そんなに暗いですか?」
 
私:「はい。ちょっとマイナスのオーラが出ていますね。
   マイナスイオンだったらいいんですけどね。」
 
Aさん:「そんなー、冗談言わないでくださいよ!!」
 
エグゼクティブとの面談で 「鼻血ぶー!!」
 
私:「いや、そんな不調な時こそ、冗談でも言って吹き飛ばさないと
  益々暗くなって業績も上がりませんよ。」 
 
Aさん:「えー!! 真剣な面談の場面で冗談を言うんですか?
     初対面ですよ。」
 
:「初対面だからこそ、冗談を言って距離を近づけるんですよ。」
 
Aさん:「例えば、どんな冗談を言うんですか?」
 
私:「まず、信頼していただかなければ冗談も通じないので、
   相手の話はじっくり聞いてくださいよ。
   相手の話の腰を折らずに、とにかくじっくり傾聴しますよね。
   最後まで話を聞いた後に、求人の紹介に入るでしょう?」
 
Aさん:「はい。そうですね。」
 
私:「そこで、『それでは具体的な求人の資料をお持ちしますので、少々お待ちください。』 
   と言って席を立ちますよね?」
 
Aさん:「はい。そうですね。」
 
私:「そして、求人資料を持って面談ルームに戻る時です!!」
 
Aさん:「そこで何と言うんですか?」
 
:「『お待たせしました。鼻血が出るほど、おいしい求人をお持ちしました。』 
   と言ってみてください。」
 
Aさん:「えー!!  そんな冗談が通じるんですか?」
 
私:「エグゼクティブでも同じ人間じゃないですか?
   それぐらい踏み込んだ冗談を言ってみてくださいよ!!
   できれば、鼻血止めのティッシュを鼻の穴に詰めて。」
 
Aさん:「武谷(たけや)さん、私をはめようとしてるでしょう?」
 
私:「いいえ、本気です。
   だまされたと思ってやってみてください。」
 
Aさん:「信じていいんですね?
     本当にやりますよ。」
 
私:「はい。是非、試してみてください。
   そして、最後にもう一つ。
   面談が終わって別れ際に、『鼻血ぶー!!』 と言ってみてください。」
 
Aさん:「ウソでしょう!! ちょっとそこまでは・・・・・。」
 
という会話がありまして、数日後、Aさんから下記のようなメールをいただきました。
 
これは実話です。
 
武谷様
先日は貴重なアドバイスありがとうございました。
 
先程、50歳台のディレクターの方(年収2000万)に
早速「鼻血の出るような美味しい求人を持ってきました」と
求人紹介をしました。・・・・沈黙が続きました。
すいません、エレベーターの見送り時は怖くて言えませんでした。
そこまでの関係構築が出来なかったことに深く反省しております。
今後はロープレをして、もっと言葉の強弱、抑揚、言い回し、間合いを
研究し「一撃必殺」のクロージングトークにしたいと思います。
でも、最近こういったワクワクして、笑えるようなトークを考える事を忘れていました。
まじめに面談をし過ぎてた自分に反省です。
ありがとうございました。
 
ここまでは、以前のブログの抜粋です。
今日のブロブはここからです。

Aさんと居酒屋で久しぶりに会ったのですが、
何といきなり鼻に鼻血止めのテッシュをつめて待っていました!!

丁寧にテッシュには赤いマジックで血の色をにじませていました。
周囲に他のお客様もいるのに。
Aさんの変貌ぶりに驚きました。
 
最近は仕事が楽しくなったそうです。
 
下記、飲み会前日のご本人からのメールの抜粋です。
 
武谷さん
ご無沙汰しております。
明日19:30~「鼻血の出るような飲み会」の件、宜しくお願い致します。
今から楽しみで、鼻血が止まりません。
最近、 「○○さん、鼻血が出そうな求人でしょ~」って言葉が
やっと意識しなくても出てくるようになりました。
 
飲みながら近況を聞くと、Aさんは本当に 
「鼻血が出るような求人をお持ちしました。」
と毎日言っているとの事です。
毎日やっている内に抵抗も無くなり、更にはスキルアップしているとの事。
 
Aさん:「管理部門系の方は真面目で結構難しいですが、
     営業系の方はだいたい乗って来てくれますよ。」
私:「どんな風にですか?」
Aさん:「ちょっと声のトーンを抑え目にして、 
    『ちょっとこれ見てくださいよ。鼻血が出るような求人じゃないですか?』 
    と言うと、相手によっては、 『確かに鼻血が出そうになるね。』 
    と言う乗りのいい人もいますし、 『うーん、鼻血までは出ないなー。』 
    と言う人もいます。いずれにせよ、
    相手と私の間で 『鼻血』 が合言葉になって親近感が湧いてくるんですよ!!
    これを続ければ確実に業績も上がると思います。」
 

私の適当なアドバイスをここまで真面目に実践して、元気にスキルアップしている
Aさんを尊敬の眼差しで見ました。恐れ入りました。
ところが、私は調子に乗って、Aさんに新たなアドバイスをしました。
 
私:「Aさん、頑張っているのはわかりますが、その程度ではまだまだですね。」
 
Aさん:「駄目ですか!!」
 
私:「恥ずかしさが無くなったところで、そろそろ次のステップに進みましょう!!」
 
Aさん:「まさか、別れ際の 『鼻血ぶー!!』 じゃないですよね?」
 
私:「違います。次はトウモロコシです。」
Aさん:「トウモロコシ?」
 
私:「ティッシュの代わりにトウモロコシのつぶを鼻に詰めるんですよ。
  面談ルームを空けた瞬間にトウモロコシをテーブルの上に飛ばしてください。」
 
Aさん:「えー!! そんなめちゃくちゃな・・・・・・。」
私:「もちろん、『大変失礼しました』 と言ってテーブルをふいて、
  『それでは隣の面談ルームも予約してありますので移りましょう』 と言って、
  隣の面談ルームに移動しながら、
  『大変失礼しました。実は後輩の熊本の実家から
  大量にトウモロコシが送られて来まして、
  急いで食べないと腐ってしまうので、
  朝から一日中食べているんです』 
   と言ってください。」
 
Aさん:「えー!! いくらなんでもそれは無理ですよー。」
 
という会話があって、Aさんから、下記メールが送られて来ました。
 
武谷さん 
お疲れ様です。
本日は「鼻血の出るような飲み会」にお忙しい中
ご参加いただきましてありがとうございました。
業界の大先輩のお言葉には、ビジネスのヒントがいっぱい
つまっており、本日もいろいろと勉強になるフレーズがありました。
 
「鼻血が出るような・・」はもう時代遅れになっているようで
やはりこの業界は「スピードが命」だということを痛感致しました。
 
次回は花からトウモロコシを出しながら「うちの熊本の後輩が・・・」
を磨いて、武谷さんのモルモット(?)として報告したいと思います。
次回もまたよろしくお願いいたします。
 
 
「なやみはつきないな 生きているんだもの」   みつを
 
 
合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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