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今、注目の人材紹介会社

リクルートエージェント

インタビュー

御社を筆頭に上位の数社を除けば、中小規模のエージェントがほとんどですが、今後この業界地図はどうなるでしょうか? 中小規模のエージェントが果たすべき、果たせる役割に関しては、どのようにお考えでしょうか? 大規模エージェントと中小規模のエージェントは共存共栄できるでしょうか?

ここ数年、かなりの勢いでエージェントの事業所数が増えています。この景況感が続けば、しばらくこの勢いは止まらないでしょう。そして、規模の多寡に関わらず、これからも共存共栄できると思っています。この業界の共通項は、サービスに人が介在していること。別の言い方をすれば、大きな工場や素晴らしいオフィスがなくても、転職マーケットに精通した「プロ」がいれば、少人数でも十分やっていける。事実、当社のOBでも、独立・起業をして同じ業界で活躍している人たちが数多くいます。働く人の価値観が益々多様化していけば、転職エージェントに対する要望も多様化します。ひとりひとり、一社一社のニーズに、それぞれの事業者が応えていくことで、いくらでも共存共栄できるのではないかと思います。

御社の今期の売上目標、決定人数目標、ご採用計画(新卒・中途それぞれ)を差し支えない範囲でお聞かせください。 また、中期計画の売上目標、決定人数目標、ご採用計画も差し支えない範囲でお聞かせください。

昨年は、売上ベースで約270億円、決定人数で約20000名の実績をあげることができました。今期は、対前年で130%くらいを目標値として設定しています。
この成長を維持するために、年間300人超の新しい仲間を迎えてきました。今期も同様の採用計画を立てています。中長期計画については、市場の伸びや景気動向を見据えながら、現在策定中です。

この2年・3年の御社の社員採用(質・人数)に関して、どのように評価されていますか? 満足な点、不満足な点など伺いたいです。

採用予定数については、十分満足しています。質、というと一概に言うのは難しいのですが、ひとつ感じているのは、実に様々な背景を持った人たちを仲間に迎えることができた、ということでしょうか。先ほど、社内のベクトルをあわせていくのが難しいといった話をしましたが、うまくいくと、様々な価値観が新しい何かを生み出す力につながったりする。当社に入社される方に、同業界出身の方はあまりおりません。むしろ、まったく違った業界から、新しい視点をもって仲間に加わる人たちの方が多い。そういった人たちの感性が、会社や業界の活性化につながるのではないかと思っています。

採用後の教育に関しては、どのように取り組まれていらっしゃいますか? どんな社員になってほしいとお考えでしょうか?

当社では、今年の4月から社内に「エージェントアカデミー」という独立した教育部門を立ち上げ、運営しています。新卒・中途双方の新人育成が主なミッションで、人材ビジネスの初歩からビジネスマナー、業務知識、マインドなど、この業界で必要なスキルを体系的に伝えており、現場配属後のOJTにつなげています。
当社で活躍できる人材に育てることを第一義とおいていますが、エージェントアカデミーで学んだことは、人材ビジネスの業界で仕事をしていく上でもきっと役に立つはずです。広く、業界全体の底上げにつながるような人材育成のエンジンになればいいなと思っています。

御社の社員としては、どのような人材が向いているのでしょうか? 新卒・中途で違いがあれば、それも伺いたいです。ずばり採用選考のポイントは何でしょうか?

業界知識やスキルといったベーシックなところはさておいて、一番大切なのは顧客に向きあうスタンスではないかと思います。「いただいたこの求人、何とか紹介したい」「このお客様の転職がよりよいものになるよう、最大限支援したい」。法人・個人双方のお客様は、「転職マーケット」の相場感覚を持ち合わせておらず、要望が現実的ではないケースも多い。だから、この業界の場合、お客様に言われるがままに動いていても、最適な結果にならないことが多いんです。場合によっては、「それは違いますよ」とはっきり言うことも必要。大切なのは、お客様に言われたことをこなすんじゃなくて、お客様の要望に「向き合うこと」なんです。そうした志向を持っている人が、向いていると言えるのではないでしょうか。

最後に人材紹介業に興味を持っている転職希望の方や学生の方に、何かメッセージをお願い致します。

今、デジタル全盛の時代と言われています。インターネットが普及し、誰もが情報発信者になり、誰もが必要な情報を大量に収集できるようになりました。世の中は随分便利になったような気もします。 そんな中、企業の変革スピードは飛躍的に増し、人材調達はその精度とスピードが問われています。 個人の意識は、「大手だから」「有名企業だから」「給料がいいから」といった杓子定規的な価値観が崩れ、多様化が進んでいます。 採用する企業と、転職する個人。デジタル全盛の現在、人と人の間に立って、「職」を考える私たちエージェントの「アナログ」的な価値は、ますます高まっていると感じます。
「人間だからこそできる仕事」とは何かをともに考え、日本を磨いていきませんか?

この度は、大変お忙しい中、インタビューにお答えいただきまして、誠にありがとうございました。

株式会社リクルートエージェント - 採用情報

■企業データ

社名 株式会社リクルートエージェント
代表者 代表取締役社長 村井 満
設立 1977年11月28日
資本金 6億4,335万円
従業員数 1,146名(2006年4月1日時点)
売上高 259億5,800万円(2006年3月期)
URL http://www.r-agent.co.jp/
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